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前の卦=25天雷无妄 次の卦=27山雷頤

26山天大畜 さんてんたいちく

 

大畜 乾下(けんか)艮上(ごんじょう)

八卦の(けん)の上に、konchi-n.gif(ごん)を重ねた形。

大畜(たいちく)は、大きく止める、という意。
また、大きく(たくわ)える、養う、集める、といった意もある。
この卦は、上卦の艮を以って、下卦の乾の進むを止める様子である。
だから大畜と名付けられた。
また、六五の君と六四の宰相が共に志を同じくして、下卦乾の剛強の下民のなりふり構わず進むのを制し止める様子でもある。
だから大畜と名付けられた。
また、乾天が艮山の中にある様子である。
天と山では、天は大にして、山は小なる者である。これは小を以って大を畜える様子である。
だから大畜と名付けられた。
また、乾の剛健と艮の篤実を備えるときには、その徳は大いに蓄え集まるものである。
だから大畜と名付けられた。
また、来往生卦法によれば、もとは地天泰から来たとする。
地天泰のときには、天地陰陽の二気相交わり、上下が志を合わせるので、その国は繁栄し安泰である。
しかし六五の君は陰柔にして泰平の主であり、左右の群臣も皆陰柔である。
このままだと、陰に流され、君は逸楽に興じ驕奢に耽り、剛強な民衆はそんな君上をないがしろにして、やりたいように冒し進む可能性がある。
それでは秩序は崩壊し、国はまとまらない。
憂い危ぶみ、それを止める者がいなければいけない。
そこで、上九の一陽剛が、卦の外から上り往き、上爻に居て、艮の止めるの主爻となり、成卦の主として、下卦乾の剛強にして冒し進むのを止める者となった。
これは、王者の賢師が、君上が非道に向かうのを制し止め、正しい道を訓導する様子でもあり、賢を尊び徳を養う様子である。
だから大畜と名付けられた。

 

卦辞(かじ) 〜彖辞(たんじ)とも言い、周の文王の作と伝わる。

大畜( たい ちくは)(よろし )(ただしきに)(ざれば )家食( か しょくせ )(きちなり)(よろし )(わたるに )大川( たい せんを)

【書き下し】大畜は、貞きに利ろし、家食せざれば吉なり、大川を渉るに利ろし、

誰かの行動を止めようとするときには、自分はそのことについて正しくなければ説得力がない。
だから、大畜は貞きに利ろし、という。
もとよりこの卦の主意は、進む者を止めるにある。
進む者を止めるときは、その情は背き、その志は違い、その事は逆らい、その言は争うことになる。
だからこそ、貞きに利ろし、と警鐘を鳴らすのでもある。

さて、大畜には、集め養うという意味もあるわけだが、人に使われる者はその人に養われ、人を使う者はその人を養っているのである。
とすれば、人を養う者は、収入のすべてを自分の好き勝手に使い果たしてはいけないし、同じ養うのなら、賢者を養うことこそ大切である。
家食とは、養うことを疎かにして、言うなれば食道楽にばかり収入を使うことである。
だから、家食せざれば吉、という。

また、大川は険難の場所であり、渡るときは、人命にも係わる大事である。
剛健豪強だからといって、自分の力を過信して、不用意に渡ろうとすれば、溺没の恐れもある。
よく止まり、状況を冷静に観察する慎重さが必要である。
大畜には、大いに止まる、という意もある。
大川を前にして、大いに止まる慎重さがあれば、流れや風をよく観察し、安全に渡れる時を選んで渡ることになる。
だから、大川を渉るに利ろし、という。

彖伝(たんでん) 彖伝は卦辞(彖辞)の解説で、孔子作と伝わる。

彖曰(たんに いわく)大畜( たい ちくは)剛健( ごう けん ) 篤實( とく じつ )輝光( き こうあって)( にっ)()(しんせり) 其コ( その とくを)

【書き下し】彖に曰く、大畜は、剛健篤実輝光あって、其の徳を日新せり、

乾を剛健、艮を篤実とすれば、その人に剛健の行いと篤実の守りがあれば、その徳行は自然に輝き光るものであり、さらに日々その徳を以ってその徳を琢磨してその徳を日々に新にするので、やがてその徳は大いに畜えられるから、この卦は大畜というのである。

剛上( ごう のぼって ) (しこうして ) (たっとび ) (けんを)(よく ) (とどめしむるは ) (すこやかなるを)(おおいに ) (ただしければなり)

【書き下し】剛上って而して賢を尚っとび、能く健かなるを止めしむるは、大いに正しければなり、

来往生卦法によれば、この卦は地天泰から来たのである。
地天泰の時には、君臣上下が相交わり相和し、国家は静謐にして百穀は豊穣であり、四海無事安泰となるわけだが、そういう時は必ず奢りや諂いが行われやすく、且つ君は六五にして陰柔である。
しかも君辺左右の臣(六四、上六)もみな陰柔の小人にして、剛臣賢師がいないことを憂えずにはいられない。
しかしこれが大畜の卦となる時には、この憂いを救い、国家永久安泰の徳化を大いに畜えることになる。
剛とは上九王者の師範たるの爻を指す。
その上九陽剛は卦の外から来て、上九艮の止めるの主、成卦の主爻となり、内卦乾の三陽剛が並び連なって冒し進む者をよく制し止める者となったのである。
六五の君上は柔中の徳を以って、よくこの上九の賢者を尚び、以って天下の健にして非義に馳せ、不道に進もうとする者を制し止める。
これは全く六五の君上も上九の師範も、共に正しく大なる道を以ってするの功績である。

(ざれば ) 家食( か しょくせ ) (きちなりとは)(やしなうのときなればなり )(けんを)也、(よろしとは ) (わたるに )大川( たい せんを)(おうぜよとなり)(てんのときに)也、

【書き下し】家食せざれば吉なりとは、賢を養うのときなればなり、大川を渉るに利ろしとは、天のときに応ぜよとなり、

大畜の卦象は大いに止め集め養うということだから、大いに賢者を畜養する時である。
また、天に応ぜよとは天の時に応じることを云い、大川を渉るときには、波が高く風が激しいときは大いに止まって行かず、波風が穏やかな時を待って渉れよという義である。

 

象伝(しょう でん ) 卦の(しょう)=形の解説で、大象(たいしょう)とも呼ばれ、彖伝同様に孔子の作と伝わる。

象曰(しょうに いわく)(てん ) (あるは) 山中( さん ちゅうに)大畜( たい ちくなり)君子( くん し ) (もって ) (おおく ) (しるしおぼえて)前言( ぜん げん ) 往行( おう こうを)(もって ) (たくわうべし)其コ( その とくを)

【書き下し】象に曰く、天、山中に在るは、大畜なり、君子以って多く前言往行を識しおぼえて、以って其の徳を畜うべし、

山の中に天が在るというのは、山の中に山よりも大きい天が在る、すなわち自分の中に自分よりも大きなものが在ることである。
君子ならば、これに倣い、古今の学ぶべきこと、行うべきことを自分の中に、自分より大きな存在となるように学び修めて、徳を養うべきであると教える。

爻辞( こう じ ) 〜周公旦の作と伝わる。象曰以下は孔子の作と伝わる象伝。

上九━━━
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━
九二━━━
初九━━━○

初九( しょ きゅうは)( あり )(あやうきこと)(よろし)(やむに)

【書き下し】初九は、獅ォこと有り、已むに利ろし、

象曰(しょうに いわく)( あり )(あやうきこと ) (よろしとは )(やむに)(ざれよとなり )(おかさ )(わざわいを) 也、

【書き下し】象に曰く、獅ォこと有り、已むに利ろしとは、災いを犯さざれよとなり、

初九は陽剛にして乾の進むの卦中に居り、なおかつ不中なるを以って、進むことに専らな爻とする。
しかし今、大畜の時にして、六四の宰相が上卦に在ってこの初九に害応して、厳しくこれを畜(とど)め止める。
初九が強いてこれを冒し進む時には、下として上を凌ぎ、庶人にして宰相を犯すの義にして、甚だ危ない道である。
したがって、始めより止まり已めるに越したことはない。
少しでも触れ犯す時には、忽ち必ず災いに遇う。
だから、獅ォこと有り、已むるに利ろし、という。

上九━━━
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━
九二━━━○
初九━━━

九二(きゅう じは )輿(くるま ) (はずす )(とこしばりを)

【書き下し】九二は、輿、輹を説す、

象曰(しょうに いわく)輿(くるま ) (はずすとは ) (とこしばりを)(ちゅうなるをもって ) (なきとなり )(とが ) 也、

【書き下し】象に曰く、輿、輹を説すとは、中なるをもって尤なきとなり、

輿(=こし)とは車のことで、進み行く義に喩えたのである。
輹とは、人が乗る部分と車輪とを結びつける部分である。
輹を解き外すと、人が乗ってもその車は動かないので、進み行く用を為さない。
今、九二は陽剛にして乾進の卦の一体の中に居るので、進み行こうと欲する。
これは卦爻の性情にして、これを以って輿が進み行くに喩えているのである。
しかし、もとより六五の爻は、陰柔にして六四宰相と志を合わせて、天下の冒し進む者を制し止めようとしている。
しかも、九二は六五の応の位なので、これに害応して、強く止めようとしている。
例えば、輿の輹を解き外して、その輿が動かないようにするが如くである。
九二は剛中の才徳が有る上に、臣の位に居るので、よく国家の法規条令は暗誦していて、君よりの厳命を慎み守る者である。
したがって、自ら速やかに輿の輹を解き去って、車の用を為さないようにするのである。
だから、輿輹を説く、という。

なお、初九は六四宰相に止められるので、qきこと有り、と緩やかに言い、この九二は六五の君上に制止されるので、輹を説く、と厳しく言う。
これは、初は庶人にして宰相に止められ、ニは臣下にして君上に止められるからであって、その軽重緩急に違いがあって、しかるべきなのである。

上九━━━
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━○
九二━━━
初九━━━

九三(きゅう さんは)(りょう ) (ばをもって) 逐逐( おい おう )(よろし )(くるしんで ) (ただしきに)(ここに ) (ならえば)輿衞( しゃ えいに)(よろし)(あるに)(ところ)(ゆく )

【書き下し】九三は、良馬をもって逐い逐う、艱しんで貞しきに利ろし、曰に輿衞に閑えば、往く攸有るに利ろし、

象曰(しょうに いわく)(よろしとは)(あるに)(ところ)( ゆく )(うえと ) (ごうすればなり ) (こころざしを)也、

【書き下し】象に曰く、往く攸有るに利ろしとは、上と志を合すればなり、

九三は陽剛にして乾の進むの卦の極に居る。
これは進むに専らにして鋭い者である。
さて、九三の応爻は上九である。
上九は、卦においては艮の止めるの主爻にして畜め止めることの主という象ではあるが、爻象の実について観るときには、上九は陽剛の性質であることから、自己も進み動こうとする者である。
したがって上九は、九三が進むのを制し止めることはせず、九三よりも早く前に進もうと動くのであって、九三の爻はその上九の後ろから良馬を以って逐い逐うことになる。
だから、良馬をもって逐い逐う、という。
最初の逐の字は、上九が前に進み行くことを示し、後の逐の字は、九三が後ろから追い行くことを示している。
このように、九三の前には止める者がいないので、このままでは、進み行くことが鋭い。
しかし今は、大畜の時である。
追いつ追われつして先を急ぐことは興奮するものだが、それは慎むべきである。
だから、艱しんで貞しきに利ろし、という。
輿が進み行くときは、妄りには進ませず、輿衞(御者)が静々と動かす。
言うなれば、大事なお客様を乗せているハイヤーの運転手である。
そういうハイヤーの運転手のように進めば、上九と進み動こうとする志が合していても、その過ちを免れるのである。
だから、曰に輿衞に閑えば、往く攸有るに利ろし、という。

上九━━━
六五━ ━
六四━ ━○
九三━━━
九二━━━
初九━━━

六四( りく しは )童牛( どう ぎゅうの)(さえなり)元吉( げん きちなり)

【書き下し】六四は、童牛の牿なり、元吉なり、

象曰(しょうに いわく)六四( りく し )元吉( げん きちとは)(あるなり) (よろこび)也、

【書き下し】象に曰く、六四、元吉とは、喜び有るなり、

童牛とは弱い牛のことにして、初九の爻を指している。
牿(さえ)とは、牛が角触れするのを制し止める道具にして、六四の爻を指して喩えている。
角触れとは、角を振り回して暴れることを言う。
童牛は、血気が未だ定まらないので角触れすることを好む。
今、初九の童牛は、騒ぎ進んで角触れしようとするが、六四陰爻に害応されて、牿を以ってこれを制し止められる。
だから、童牛之牿なり、という。
そもそも、下民の(つよ)(たけ)くして悪を為し罪を犯すことは、童牛が好んで角触れしようとするのと同類である。
これは、六四宰相が、民が悪を為さないようにすることの喩えであって、大善の吉であり喜びである。
だから、元吉なり、という。

上九━━━
六五━ ━○
六四━ ━
九三━━━
九二━━━
初九━━━

六五( りく ごは )豶豕( ふん しの )(がなり)(きちなり)

【書き下し】六五は、豶豕の牙なり、吉なり、

象曰(しょうに いわく)六五( りく ごの )(きちとは)(あるなり) (よろこび)也、

【書き下し】象に曰く、六五の吉とは、慶び有るなり、

(いのこ)(=猪子)の中で、特に勝れて強く騒がしい者を豶豕と言う。
牙と言うのは、その強く騒がしい豶豕を(やしな)い治める器具である。
これは宋の陸佃(りくでん)という人の解釈だが、もうひとつ、程氏の伝として、勢を制すること、とする解釈もある。
しかしこの、勢を制すること、という説は、不仁不情の義にして、この辞を書いた周公旦が用いるはずがなく、妄説と言えよう。
そこで中州は、前者陸佃の解釈を取って説明する。

さて、豶豕とは九二の爻を指し、牙とは六五の爻を指している。
九二の豶豕は、健やかにして強く、妄りに騒ぎ進もうとする。
このときに、六五はこれに害応して、その牙となり、これを制し止める。
だから、豶豕の牙なり、という。
これは、六五の君が、臣民中の豶豕の如き健強にして妄りに騒ぎ進もうとする者を制し止めて、悪を為さないようにする義であり、そうすることこそ慶びであって吉なのである。
だから、吉なり、という。

上九━━━○
六五━ ━
六四━ ━
九三━━━
九二━━━
初九━━━

上九(じょう きゅうは)( ゆく )(てんの)(ちまたを)(とおる)

【書き下し】上九は、天の衢を行く、亨る、

象曰(しょうに いわく)(ゆくとは)(てんの)(ちまたを)(みち ) (おおいに ) 行也(おこなわれるとなり)

【書き下し】象に曰く、天の衢を行くとは、道大いに行われるとなり、

天の衢とは、天路といったことである。
この爻は大畜の卦の終りにして、(とど)め止めるという義も、既に尽きている。
これすなわち天の時が来て、道が大いに行われる時であり、したがって縦横無碍(むげ)にして、阻み隔てるものは何もない。
これは鳥が空中を飛び行き、雲路を翔けるが如く、少しも支障なく自由自在に、どこへでも行け、何事も為し遂げられ、亨通するときである。
だから、天の衢を行く、亨る、という。

前の卦=25天雷无妄 次の卦=27山雷頤

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01.乾為天 02.坤為地 03.水雷屯 04.山水蒙 05.水天需 06.天水訟 07.地水師 08.水地比 09.風天小畜 10.天沢履 11.地天泰 12.天地否 13.天火同人 14.火天大有 15.地山謙 16.雷地予 17.沢雷随 18.山風蠱 19.地沢臨 20.風地観 21.火雷噬嗑 22.山火賁 23.山地剥 24.地雷復 25.天雷无妄 26.山天大畜 27.山雷頤 28.沢風大過 29.坎為水 30.離為火 

31.沢山咸 32.雷風恒 33.天山遯 34.雷天大壮 35.火地晋 36.地火明夷 37.風火家人 38.火沢睽 39.水山蹇 40.雷水解 41.山沢損 42.風雷益 43.沢天夬 44.天風姤 45.沢地萃 46.地風升 47.沢水困 48.水風井 49.沢火革 50.火風鼎 51.震為雷 52.艮為山 53.風山漸 54.雷沢帰妹 55.雷火豊 56.火山旅 57.巽為風 58.兌為沢 59.風水渙 60.水沢節 61.風沢中孚 62.雷山小過 63.水火既済 64.火水未済

ここに書いているのは、江戸後期の名著、眞勢中州の『周易釈故』より抜粋し、現代語で意訳したものです。
漢字は原則として新字体で表記しています。
易の初歩的なことについては易学入門をご覧ください。
また、六十四卦それぞれの初心者向け解説は無料易占いのページをご覧ください。
占いながら各卦の意味がわかるようになっています。

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最終更新日:令和02年09月09日 学易有丘会
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