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前の卦=63水火既済 最初の卦=01乾為天

64火水未済 かすいびせい

ユダヤ暦元年が西暦紀元前3761年であると算出した卦。詳細はコチラ。
「旧約聖書」天地創造1日目を構成する5卦(未済・乾・坤・屯・蒙)のひとつ。詳細はコチラ。

未濟 坎下(かんか)離上(りじょう)

八卦の(かん)の上に、()を重ねた形。

未濟(びせい)は、新字体では未済で、未だ()らず、ということ。
この火水未済は水火既済の対卦にして、事が未だ成らざることを示す。
としても、この卦も六爻すべてに応爻も比爻も交わりもある。
したがって他の六十二卦と比較すれば、大いに成る様子ではある。
しかし水火既済と比較すれば、未だ交わらず、六爻すべても、未だ正を得ていない。
これは、もう少しで既済の形になろうとする様子である。
だから未済と名付けられた。
また、水火の二つは相交わって煮炊きの用を成すものだが、この卦にては、水火は相遇い相対していても、未だ相交わらない。
だから未済と名付けられた。
水火の交わる交わらないは、その位置の上下によるのである。
言うなれば、水の上から火を近づけても水は温まらないが、火の上に鍋を置いてその中に水を入れれば、水は温まる、ということである。

 

卦辞(かじ) 〜彖辞(たんじ)とも言い、周の文王の作と伝わる。

未濟( び せいは)(とおる)小狐( こ ぎつね ) (ほとんど ) (わたらんとす)(ぬらせば)其尾( その おを )( なし )(ところ)(よろしき)

【書き下し】未済は、亨る、小狐汔ど済らんとす、其の尾を濡らせば、利ろしき攸无し、

既にというのは、すでに行き去ること、未だというのは、待つところがあって、まさに来たらんとすることである。
したがってこの卦は、将来まさに来たらんとするのだから、そのときを待って亨るのである。
だから、未済は亨る、という。
しかし、他の卦と比較するときには、事はすでに大半は成っている、とするのがこの卦である。
大半が成っているのだから、この後に亨るべきこところの者は、その残りであって、それほど大きいことはない。
だから単に、亨る、とだけ言って、(おお)いに、とはしないのである。

狐とは、下卦の坎の形が、痩せた四足動物のようにも見えるから、例に出したのである。
真ん中の陽が胴体、上と下の陰が四本の足である。
(わた)るとは、坎の水を渡ることを言う。
およそ狐が水を渡るときは、老成した狐なら、その性質は疑い深く思慮も深いので、妄りに進んで渡らない。
しかし幼い小狐は、思慮が浅く軽率であり、水の勢い、深さ、広さなどを顧みずに渡り出すものである。
そもそも狐の体型は、前小後豊と言われ、中でもその尾はとても豊大である。
したがって、水を渡るときは、必ず先ずその尾を高く巻き上げてから、渡り始める。
それが、その尾を濡らすというのは、精根尽き果てたときであって、水の勢いに押し流されて、渡り切れない様子である。
今、この卦は、事すでに過半に及び、まもなく成就し、まさに既済に向おうとするときである。
しかし、ここまで来たとしても、この後、少しでもその道を誤るときには、小狐のように渡りきれずに困窮することになる。
だから、小狐汔ど済らんとす、其の尾を濡らせば、利ろしき攸无し、と狐に喩えて、亨るための心構えを諭し戒めているのである。
苦労してここまでやってきて、成功が見えてきたところなのに、ほんのちょっとした軽率さで、すべてを喪うに至るのである。

彖伝(たんでん) 彖伝は卦辞(彖辞)の解説で、孔子作と伝わる。

彖曰(たんに いわく)未濟( び せいは ) (とおるとは)(じゅう ) (えればなり ) (ちゅうを)也、

【書き下し】彖に曰く、未済は亨るとは、柔中を得ればなり、

この卦は六五が上卦離明の主にして柔中の徳があるので、未済中の未済の時をよく慎み守り、未済中の既済の時に至るのを待てば、亨通するのである。

小狐( こ ぎつね ) (ほとんど ) (わたらんとすとは)(いまだ/ざればなり)( いで )(ちゅうを)

【書き下し】小狐汔ど済らんとすとは、未だ中を出でざればなり、

この卦の九二は下卦坎の主にして剛中の才徳が有るので、未済中の未済の時だが、その剛中の才徳を守るので、およそのことは大半までに成す功はある。

(ぬらせば) 其尾( その おを )(なしとは)(ところ)(よろしき)(ざればなり) 續終(つづいて おえ )也、

【書き下し】其の尾を濡らせば、利ろしき攸无しとは、続いて終えざればなり、

慎み守って時が至るのを待ち続けるのを途中で辞めるようでは、小狐が水を渡ろうとして途中で力尽きてその尾を垂れて水に濡らしてしまうように、力不足で失敗するだけである。

(いえども) ( ずと )(あたら)(くらいに)剛柔( ごう じゅう ) 應也(おうずなり  )

【書き下し】位に当らずと雖も、剛柔応ずなり、

この卦は陽は陰位に、陰は陽位にと、六爻すべてが陰は陰位に、陽は陽位にという正の位を得てはいないが、六爻すべてに応も比もある。
したがって、およその事は過半はすでに成り得て、未だ十分ではないということから未済と名付けられたのである。

 

象伝(しょう でん ) 卦の(しょう)=形の解説で、大象(たいしょう)とも呼ばれ、彖伝同様に孔子の作と伝わる。

象曰(しょうに いわく)() (あるは)水上(みずの うえに)未濟( び せいなり)君子( くん し ) (もって ) (つつしんで ) (わきまえ )(ものを ) (おくべし )(ほうに)

【書き下し】象に曰く、火、水の上に在るは、未済なり、君子以って慎んで物を弁え方に居くべし、

火が水の上に在って、火と水とが相交わらないのが未済である。
天地は万物を生じ、水と火は相交わって万物を成す作用をするものだが、水と火が相交わる水火既済と、この水と火が相交わらない火水未済とは、ただ坎水と離火との二卦が上か下かの置き場所の違いである。
したがって君子ならば、およそ世に立って事を処置するには、よく慎んで審らかにその物その事の本末終始上下前後の置きようの道を明らかに弁じ分けて、事物をして各その方の宜しきに居るようにすることが肝要である。

爻辞( こう じ ) 〜周公旦の作と伝わる。象曰以下は孔子の作と伝わる象伝。

上九━━━
六五━ ━
九四━━━
六三━ ━
九ニ━━━
初六━ ━○

初六( しょ りくは)(ぬらす)其尾( その おを )(はずかし)

【書き下し】初六は、其の尾を濡す、吝し、

象曰(しょうに いわく)(ぬらすは)其尾( その おを )( また ) 不知( ふ ちの ) 極也(きょくなるなり )

【書き下し】象に曰く、其の尾を濡らすは、亦不知の極なるなり、

初六は未済中の未済の初まりに居るので、未だ事を成し、功を得るべき時ではなく、宜しく慎み守るべき時である。
しかし、元来初六は、陰暗不才にして不中不正なので、その慎み守るべき時であることを察せず、妄りに犯し進んで、強引に成功を求めようとする。
これは不知あるいは無知の極みである。
例えば、小狐が水の浅さ深さをも顧みずに、軽率に渡りかかり、遂にその尾を濡らすようなものである。
このようなことでは、賤しめ吝しめ笑われるというものである。
だから、其の尾を濡らす、吝し、という。

上九━━━
六五━ ━
九四━━━
六三━ ━
九ニ━━━○
初六━ ━

九二(きゅう じは )( ひく)其輪( その わを )(ただしくして ) (きちなり)

【書き下し】九ニは、其の輪を曳く、貞しくして吉なり、

象曰(しょうに いわく)九二(きゅう じの )(ただしくして ) (きちなりとは)(ちゅうにして ) (もってなり ) (おこない ) (のりあるを) 也、

【書き下し】象に曰く、九二の貞しくして吉なりとは、中にして行い則あるを以ってなり、

九二の爻は、剛中の才が有るとはしても、未済中の未済のただ中の時に当たっている。
しかも、その身は内卦坎の難みの主なので、険みがその身に必至な状況である。
とすると、剛中の才徳があるのだから、よく時を守って進退し、その行いに規則があるものとして、未だ容易に進み行くべきではない。
例えば、車が進み行くのなら、後ろより車輪を曳き止めて、進めなくするように、自己を貞正にして、時の至るのを待つべきである。
そうすれば、失うところもないのである。
だから、其の輪を曳く、貞しくして吉なり、という。

上九━━━
六五━ ━
九四━━━
六三━ ━○
九ニ━━━
初六━ ━

六三( りく さんは)未濟( び せいのときに ) (ゆけば ) (きょうなり)()(よろしから ) (わたるに)大川( たい せんを)

【書き下し】六三は、未済のときに征けば凶なり、大川を渉るに利ろしからず、

象曰(しょうに いわく)未濟( び せいのときに ) (ゆけば ) (きょうなりとは)(くらい ) (ざればなり )(あたら)也、

【書き下し】象に曰く、未済のときに征けば凶なりとは、位当たらざればなり、

六三は下卦坎の険みの極に居る。
これは未済中の未済の極に当たる時である。
したがって、まだ、未済の時である。
また、六三は陰柔不才不中不正だから位に当たっていないので、未だ事を遂げ、功を成すべきの時ではない。
それでも強引に何かをやろうとする時には、時を犯すので凶の道となる。
だから、未済のときに征けば凶なり、という。

この卦には水火既済と同様に、(わた)るという義があると共に、六三は、初二三の内卦と三四五の中卦との二つの坎の水の間に、ニ三四の中卦の離の舟を浮かべている象があり、六三はその離の舟の主に当たっている。
また、この卦は水火既済より顛倒して来ている。
この爻は要するに既済の六四である。
既済の四に舟のことが出てくるのは、この爻と象義が同じだということからである。
最も、この爻は水を渉るの象は有るが、まだ未済の時でもあるので、強いて渉れば時を犯すの咎が有る。
だから、大川を渉るに利ろしからず、という。

上九━━━
六五━ ━
九四━━━○
六三━ ━
九ニ━━━
初六━ ━

九四(きゅう しは )(ただしくして ) (きちなり)悔亡( くい ほろぶ)(うごいて ) (もちいて ) ( うつ )鬼方( き ほうを)三年( さん ねんにして) ( あり )(しょう)大國( たい こくに)

【書き下し】九四は、貞しくして吉なり、悔い亡ぶ、震いて用いて鬼方を伐つ、三年にして大国に賞有(あ)り、

象曰(しょうに いわく)(ただしくして ) (きちなり)悔亡( くい ほろぶとは)(こころざし ) 行也(おこなわれるなり)

【書き下し】象に曰く、貞しくして吉なり、悔い亡ぶとは、志行われるなり、

九四は未済中の未済の時はすでに去って、未済中の既済に(あらた)まった時である。
今までは未済中の未済だったので、悔いが有ったが、今すでに未済中の既済に移ったので、その悔いも亡ぶのである。
だから、貞しくして吉なり、悔い亡ぶ、という。
もとより九四は、近君の大臣の位に居て、上卦離明の一体に居る。
陽剛の才が有り、今この時運の改まり革まるの位に当たっている。
これは未済を済うべきの時を得た者である。
したがって、治を成すの功に害が有る者は討伐して、天下の未済を(すく)うべき任がある。
だから、震いて用いて鬼方を伐つ、という。
しかし、未済の弊乱を(はら)って、既済の平治に致すことは、一朝一夕にできることではない。
持てる力を尽くしても、ある程度の時間が必要である。
だから、三年にして大国に賞有り、という。
三年とは多年の義、大国とは六五の君の位を指している。

なお、この爻もまた既済の三の顛倒生卦であり、したがって共に、鬼方を伐つ、という辞がある。
ただし、既済の三は、治平の時より衰運乱逆に向かう時なので、これを挽回するのは大いに艱難である。
そこで高宗の例を引いて、その象義を示したのである。
一方、この九四の爻は、乱より治に向かう時運なので、その時運に乗じて動くことになる。
したがって、その功を成すのも順にして便である。
そこで、ことさら高宗の例を出すこともないのであって、こうするとこで、その時を得たのと、その時の去るのとの、軽重分別を明らかにしたのである。

上九━━━
六五━ ━○
九四━━━
六三━ ━
九ニ━━━
初六━ ━

六五( りく ごは )(ただしくして ) (きちなり)悔无( くい なし )君子( くん しの )(ひかり)( ちがいなし )(きちたるに)

【書き下し】六五は、貞しくして吉なり、悔い无し、君子の光、吉たるに有孚し、

※有孚は「まことあり」と訓むのが普通だが、その意味するところが、違いない、決まっている、といった場合は「ちがいなし」と訓む。

象曰(しょうに いわく)君子( くん しの )(ひかりとは)其輝( それ かがやきて ) 吉也(きちなるなり)

【書き下し】象に曰く、君子の光とは、其れ輝きて吉なるなり、

六五は未済中の既済を得ている者である。
その時運もまた九四の時よりも一段進んでいる。
したがって、九四には悔い亡ぶとあるが、六五では悔い无しとしている。
しかし、なお貞吉の辞があるのは、警戒しているのである。
六五は君位に在って、柔中の仁徳が在る上に、離の文明の主として、九四の執政大臣とは陰陽正しく比ている。
これは、よく賢良に委ね任せて、天下の未済の衰運を改革するところの聖君であり、その徳の輝きを称したいものである。
だから、貞しくして吉なり、悔い无し、君子の光、吉たるに有孚し、という。

上九━━━○
六五━ ━
九四━━━
六三━ ━
九ニ━━━
初六━ ━

上九(じょう きゅうは)(あって)(まこと) (ここに) 飲酒( いん しゅす)( なし)(とが )(ぬらせば)其首( その くびを)(ちがい)()(なし ) (うしなうに)1ノ(よきを)

【書き下し】上九は、孚有って于に飲酒す、咎无し、其の首を濡らせば、是を失うに有孚し、

※有孚は文頭のように「まことあり」と訓むのが普通だが、その意味するところが、違いない、決まっている、といったことの場合は、文末のように「ちがいなし」と訓む。

象曰(しょうに いわく)飲酒( いん しゅして)(ぬらすとは)其首( その くびを)( また ) (ざるなり)(しら )(せつを)

【書き下し】象に曰く、飲酒して、其の首を濡らすとは、亦節を知らざるなり、

上九は未済が終わり、全く既済に成ろうとする時にして、その未だ成らないところのものは、僅かに一分足らずである。
しかしなお、慌しく未済を傾け尽くしてはいけない。
しばらく宴楽して、身と心を養い、道を守って時が熟するのを待つべきである。
そうすれば、労せずして既済の治が、自然に致すというものであって、それが焦らず節度を弁える〜すなわち節を知る、ということである。
だから、孚有って于に飲酒す、咎无し、という。
酒とは宴楽の義にして、飲酒とは心身保養の喩えである。

これが、時の熟すのを待たず、正しき道を守らず、功を貪り、利に急ぐといった短慮により、(さわ)ぎ進んで、小狐が水を渡るようであるのならば、必ず忽ち成功を転じて失敗を生じるのである。
例え、従来幾多の成功を積んで来たとしても、併せて共に敗れ滅びる。
これは恐れ慎むべき時である。
だから、其の首を濡らせば、是を失うに有孚し、という。

前の卦=63水火既済 最初の卦=01乾為天

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01.乾為天 02.坤為地 03.水雷屯 04.山水蒙 05.水天需 06.天水訟 07.地水師 08.水地比 09.風天小畜 10.天沢履 11.地天泰 12.天地否 13.天火同人 14.火天大有 15.地山謙 16.雷地予 17.沢雷随 18.山風蠱 19.地沢臨 20.風地観 21.火雷噬嗑 22.山火賁 23.山地剥 24.地雷復 25.天雷无妄 26.山天大畜 27.山雷頤 28.沢風大過 29.坎為水 30.離為火

31.沢山咸 32.雷風恒 33.天山遯 34.雷天大壮 35.火地晋 36.地火明夷 37.風火家人 38.火沢睽 39.水山蹇 40.雷水解 41.山沢損 42.風雷益 43.沢天夬 44.天風姤 45.沢地萃 46.地風升 47.沢水困 48.水風井 49.沢火革 50.火風鼎 51.震為雷 52.艮為山 53.風山漸 54.雷沢帰妹 55.雷火豊 56.火山旅 57.巽為風 58.兌為沢 59.風水渙 60.水沢節 61.風沢中孚 62.雷山小過 63.水火既済 64.火水未済

ここに書いているのは、江戸後期の名著、眞勢中州の『周易釈故』より抜粋し、現代語で意訳したものです。
漢字は原則として新字体で表記しています。
易の初歩的なことについては易学入門をご覧ください。
また、六十四卦それぞれの初心者向け解説は無料易占いのページをご覧ください。
占いながら各卦の意味がわかるようになっています。

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最終更新日:令和02年09月10日 学易有丘会
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