危険な古代史
古事記日本書紀のトリッキーな数字の仕掛け
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第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第七章 第八章 第九章 第十章
第六章 古代女帝たちの鬼畜な不老不死の秘術
1、不老不死を手に入れる方法 2、別天神五柱の暗号 3、解明!天照大御神そして倭 4、古代日本ヤマトイ国の真実!
4、古代日本ヤマトイ国の真実!
〇 古代日本の国名とは?
乱数表(易の理論)
さて、中国から倭と呼ばれた日本だが、日本書紀には神武三十一年条で、日本は浦安の国、秀真国と自称したかのように書いている。
表向きの歴史が真実ならば納得できることだが、暗号が示す歴史を考えればこんな綺麗事の名称は編纂時の創作としか考えられない。
しかし国の名ということでちょっと気になり、三十一年条なので、取り敢えずその三十一を易の卦に置き換えてみた。
三はは☲離(火)、一は☰乾(天)だから、三一で14䷍火天大有となる。
14䷍火天大有は11垂仁天皇のA列だが、垂仁天皇の記事には思い当たることはなく、ここには暗号は仕込まれてないのかなと諦めかけた。
と、神武天皇についてひとつ思い出したことがあった。
暗号に気付いたきっかけの神武天皇即位前二年己未歳の令の中の「今運屬二屯蒙一=今運屯蒙に屬いて」である。
神武天皇を屯蒙の蒙=4䷃山水蒙だと気付いたことが暗号解読のきっかけだったわけだが、では、屯=3䷂水雷屯は、ここではどういう意味を持つのか、ということだ。
日本書紀は第一巻が神代上で天上界の神話、第二巻が神代下で地上での神話、そして第三巻が神武天皇である。
第二章の2でお話ししたように、易六十四卦の序次は1䷀乾為天、2䷁坤為地、3䷂水雷屯、4䷃山水蒙の順であると共に、全六十四卦を上経三十、下経三十四に分けている。
とすると、日本書紀が全三十巻なのは、これも六十四卦の序次に合わせているのであって、神武天皇は第三巻だから序次三番目の䷂水雷屯だったのだ。
序次第一の䷀乾為天は全陽で天を意味するから天上界の神話、第二の䷁坤為地は全陰で地を意味するから地上での神話、そして第三の䷂水雷屯から陰陽が混じり合った卦となり、ここから人間社会の物語になる。
そして第三十巻の持統天皇の持統という漢風諡号は、皇統を持つという意だから皇位継承を意味するが、序次三十番目は䷝離為火で皇位継承を意味する卦である。
この卦は第二章の5でお話ししたように、A列では継体天皇の位置でもある。
が、とにかく六十四卦の序次は、この䷝離為火までが上経で、次の三十一番目の䷞沢山咸から下経となる。
上経は古い時代、下経は新しい時代という意味合いである。
要するに日本書紀は、上経三十卦に合わせて全三十巻としたのだった。
そこで、14䷍火天大有が六十四卦の序次の十四番目だということに着目し、日本書紀全三十巻のうちの十四巻を開いてみた。
〇 精力絶倫な雄略天皇と邪馬台国
十四巻は雄略天皇のところで、元年条に、次のような記事があった。
あるとき雄略天皇は、一晩だけとある女性と過ごした。
しばらくするとその女性に女の子が生まれた。
しかし天皇は、たった一晩一緒に過ごしただけで妊娠したということに、自分の子ではないのではないか?と疑問を持っていた。
数年後、その女の子も無事に成長し、ある日、歩いて庭を通り過ぎた。
そのとき、物部目大連が、綺麗な女の子だ、昔の人なら娜毘騰耶皤麼珥というところだろう、誰の子だろう?と、周囲に居た群臣に問いかけた。
すると天皇は、なんでそんなことを聞くのか?と質問した。
大連は、この女の子の容姿は天皇に似ています、と答えた。
天皇は、みな同じようなことを言うが、私はこの子の母と一晩しか過ごしていない、それでも妊娠するとは信じがたい、と答えた。
そこで大連は、一晩に何回おやりになったのですか?と質問した。
天皇は、七回やった、と答えた。
それを聞いて大連は、そんなにやれば妊娠しますよ、と答え、それで天皇も納得し、その女の子は晴れて皇女として認められた。
ひと晩に七回とは、雄略天皇の精力絶倫さが窺われる物語だが、それはさておき、問題は七回という回数と、ここに出て来る娜毘騰耶皤麼珥という七文字の言葉である。
しかもこの娜毘騰耶皤麼珥という言葉のすぐ後には、此古語未レ詳也=この古い語は未だ意味が詳らかではない、と注釈が入っているのだ。
七回と意味不明の七文字の言葉、七という数で一致していて、何か怪しい。
暗号だから解読してください、と言っているような雰囲気だ。
そこでこの七文字を眺めてみると、最後の珥の字が、王は☰乾(天)、耳は☵坎(水)だから6䷅天水訟となり、訟は訴えるという意なので、上の娜毘騰耶皤麼で何かを訴えているものと受け取れる。
漢字の音には呉音と漢音があるわけだが、日本書紀では特に決まった使い分けはなく、基本的に呉音で、たまに漢音と、適当に使っている。
この娜毘騰耶皤麼の読み方は、漢音ではダヒトヤハバ、呉音ではナビドヤハマとなるのだが、普通はナヒトヤハバだろうとして読んでいる。
しかし文字の順を入れ替え、麼は漢音ではなく呉音のマにすると、娜皤耶麼騰毘=ナハヤマトヒで、「名はヤマトヒ」の意となり、新仮名遣いだと、「名はヤマトイ」になる。
とすると、国の呼称というテーマからたどりついたのだから、このヤマトイこそが、かつての日本の国名だと示していることになる。
ヤマトイは、いわゆる女王卑弥呼の邪馬台国と音が似ている。
どうやら、謎とされている邪馬台国の姿が少し見えてきた雰囲気だ。
それならば、もう少し暗号解読を進めれば、卑弥呼がどういう人物なのかも明らかになりそうな気配である。
が、卑弥呼について触れる前に話しておかなければいけない暗号があるので、それを先にする。
〇 女帝たちが代々継承していた名=タラシヒコ
まずは女帝たちが代々継承していた名前である。
これは暗号が女帝とする6孝安、12景行、13成務の三天皇から導き出される。
6孝安天皇の国風諡号は大倭帯日子、12景行天皇は大帯日子淤斯呂和気、13成務天皇は若帯日子と、三人とも帯日子という名を共有している。
このうち、大と若の違いは、大は複数、若は単数と考えるのが順当である。
孝安と景行のところは、皇統譜の円周を成立させるために複数の女帝を一人に集約して数を揃えた、ということである。
そこで単数の成務の若帯日子を探る。
古事記によると、成務天皇には和訶奴気王という子が一人いるのだが、この人物はただ生まれたということだけが記されているだけで、天皇の子であるのに皇太子にもなっていない。
しかも成務天皇の次は甥の仲哀天皇が即位していて、あれ?この和訶奴気王はどうしたのだろう、という疑問を読者に与えている。
幼少の頃に死んだのならそう書いてあってしかるべきだが、そのことを含め、即位しなかった経緯については一切触れていない。
とすると、これも暗号に違いない。
和訶奴気王という名前を、ワカヌケ、ワカヌケ……と、何度も読んでいると、若を抜け!と言っているように感じる。
そこで成務天皇の国風諡号の若帯日子から若を抜いてみる。
すると帯日子が残る。
これを踏まえて成務天皇崩御についての記事を見る。
成務天皇の御陵の場所は沙紀之多他那美とあり、この文字列の順をちょっと入れ替えると沙紀之多他美那で「先のただの御名」の意味になる。
したがってこの帯日子こそ、女帝たちが代々継承していた名前だったのだ。
〇 小野妹子も女帝たちの秘密を教える暗号だった。
とすると、隋書倭国伝の記述が気になる。
隋書倭国伝では、倭王の名前を多利思比狐としていて、音は帯日子と似ている。
とすると、このとき隋に行ったのは女帝たちの使者だった、ということになるのだろうか…。
また、日本書紀では、このときの遣隋使の長を小野妹子だったとしているが、この名前も気になる。
こんな名前だが表向きは男性ということになっていて、推古十六年条には、小野妹子が中国では蘇因高と呼ばれた、とある。
ただし中国側資料には、小野妹子や蘇因高といった名を記載したものはない。
日本書紀にだけある記述である。
その小野妹子だが、ショウノイモコと読み、字音で当てれば蘇因高=ソインコウと似てはいる。
が、それならばなぜ、小野は訓でオノと読まず、小だけ音で読んだのか、という疑問が残る。
とするとこれも暗号の可能性が高いというものだ。
そして蘇という字が使われていることも気になる。
この時代は、表向きには蘇我氏が台頭している。
蘇我氏の始まりは蘇我稲目だが、稲は☳震(雷)、目は☲離(火)だから、稲目で55䷶雷火豊になる。
またまた出てきた妊娠の卦。
したがって蘇我稲目で、蘇る我・妊娠、すなわち、我は妊娠で蘇る、という意味になるのだ。
こう読めるからには、この蘇我氏も架空の人物で、この時代の女帝政権の動きを教える暗号ということになる。
そこで小野妹子と蘇因高だが、この二つの名前を易の卦に置き換えてみる。
小と野は共に☷坤(地)だから、小野で2䷁坤為地となり、この卦は母を意味するので、小野妹子で「母は妹の子」という変な意味になる。
一方の蘇因高は、高という字は、易では☴巽(風)で長女を意味するので、こちらは「蘇りを長女に因む」という意味になる。
したがって両者を合わせると、「蘇りを長女に因んで言えば、母は妹の子になる」ということになる。
なんかわかりにくいが、冷静に考えてみると、次のようなことだ。
蘇りのために自殺した母の肉を食べ血を飲むのは末娘の役で、そうして母の魂は末娘の腹の中に宿り、やがて末娘の子として新しい肉体を得て蘇る。
と、示していることになるのである。
これならば、長女から見れば、母は妹の子、ということになる。
〇 女帝たちの鬼畜な真実
以上が食人による蘇りの暗号群だが、整理すると次のようになる。
1 永遠の生命と妊娠する女性=用明天皇の国風諡号の橘之豊日
2 古代の女帝たちは代々最後には自ら命を絶っていた=非時香菓・孝安天皇の崩御時の年令の一二三歳
3 母系母権制社会は蝮が守っていた=田道間守
4 拝火宗教の巫女シャーマンは、自分の母親となる女性を出産、養育する=高御産巣日神
5 神は自分の母親となる女性を出産、養育する=神産巣日神
6 女帝たちには自分の母親の血を飲み、その肉を食べるという風習があった=宇摩志阿斯訶備比古遅神
7 女性たちが不特定多数の男性と性交する畜生同然の時代だった=久羅下那州多陀用幣流
8 神がいる場所は女帝たちの腹すなわち子宮の中=高天原
9 神とはその子宮の中にいる胎児のこと=天之御中主神
10 高天原を天上界の野原であるかのようにしたのは持統天皇の発案だった=持統天皇の国風諡号
11 中国から倭と呼ばれたのは、胎児を神としていたからだった=神武天皇の国風諡号
12 その頃の日本の名はヤマトイだった=日本書紀の雄略天皇元年条の娜毘騰耶皤麼珥という言葉
13 代々の女帝たちは帯日子という名前を継承していた=成務天皇の国風諡号と子と御陵の名
14 私は妊娠で蘇る=蘇我稲目
15 蘇りを長女に因んで言えば、母は妹の子となる=小野妹子と蘇因高
これらの暗号群を繋げて整理すると、すでにお話ししたように、次のようになるのだ。
古代日本は代々女帝たちが支配する母系母権制社会だった。
彼女たちは年老いて死期が近づくと、肉体と魂は別物だと信じ、まず、蝮に噛ませて自殺する。
するとその末娘が母の肉を食べ、血を飲むことで、母の魂が自分の体内に宿ったものと信じた。
いわゆる宗教儀式としての食人、カニバリズムということだろう。
その後、多くの男性と肉体関係を持ち、妊娠を待ち、女の子が生まれると、その子を母の蘇りだと信じて育てた。
生まれたのが男の子だった場合は、母の魂が乗り移らなかったものとして、改めて妊娠を待った。
この女帝たちは、胎児を神とし、その胎児から生まれた自分も神だとして、いわゆる神懸りのようなことをしてお告げを下し、社会を支配していた。
暗号が教えるのは、この鬼畜な食人による蘇りを繰り返す女帝たちが支配する世の中からの脱却の歴史だった。
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