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10天沢履 てんたくり「旧約聖書」天地創造4日目を構成する2卦(小畜・履)のひとつ。詳細はコチラ。 履 八卦の
【書き下し】虎の尾を履む、人を咥わざるがごとくすれば、亨る、 虎は人をも咥う猛獣である。 君というのはワンマンな上司だと考えれば、わかりやすいだろうか。 |
【書き下し】彖に曰く、履は、柔、剛とともに履みゆくなり、 履という卦名の義は、兌の柔弱なる者が乾の剛強なる者と共に、後より踏み行くことであり、これは至って危険で恐ろしく苦難であることにして、およそ行き難く、為し難きことの最上である。 【書き下し】説んで而して乾に応ず、是を以って虎の尾を履めども、人を咥わずして、亨るなり、 兌の柔弱の者を以って乾の剛く強く至厳の君に仕えるのが危険で恐ろしく苦難であることは、実に虎の尾を履むが如くだが、兌の柔和喜悦の愛敬の道を主としてよく仕えれば、やがてはその憂惧危険の地をも虎に咥われないが如くに無事に通り越えて、その事は成り、亨るのである。 【書き下し】剛中正をもって帝位を履めども、而も疚しからざるは、光明なればなり、 剛中正は九五の爻を指している。
【書き下し】天を上にし沢を下にせるは、履なり、君子以って上下を弁し、民の志を定むべし、 およそこの世には天より高いところはなく、水が流れる沢より低いところはない。 |
上九━━━ 【書き下し】初九は、素より履めり、往すは咎无し、 【書き下し】象に曰く、素より履めるの往わざとは、独り願いを行うなり、 この爻は、履の卦の初めなので、践(ふ)み行うことの始めとする。
上九━━━ 【書き下し】九二は、道を履むこと坦坦たり、幽人のごとく貞しくして吉なり、 【書き下し】象に曰く、幽人は貞しくして吉とは、中を守って自ら乱さざればなり、 九二は履のときに当たって剛中の徳を得ているので、道を履むことは平坦の道路を践むがごとくである。
上九━━━ 【書き下し】六三は、眇にして能く視るとし、跛にして能く履むとす、虎の尾を履めば、人を咥う、凶なり、武人にして大君を干すことを為さんとす、 【書き下し】象に曰く、眇にして能く視るとは、以って明有りとするに足らざるなり、跛にして能く履むとは、以って与に行うに足らざるなり、人を咥うの凶なりとは、位当たらざるなり、武人にして大君を干さんと為すとは、志剛なればなり、 六三は陰柔不才不中正の爻である。
上九━━━ 【書き下し】九四は、虎の尾を履む、虩虩たれば終わりには吉なり、 【書き下し】象に曰く、虩虩たれば終わりには吉なりとは、志行わるるなり、 九四は九五の後ろから践み行く象がある。
上九━━━ 【書き下し】九五は、履むことを夬つ、貞くすれば獅オ、 【書き下し】象に曰く、履むことを夬つ、貞くすれば獅オとは、位正当なるなり、 九五は剛健中正なるを以って上卦乾の強さを示す卦の中に居るので、威厳甚だ壮んにして履の時に遇っている。
上九━━━○ 【書き下し】上九は、履めるあとを視て、祥きみちを考え、其れ旋せば、元吉なり、 【書き下し】象に曰く、元吉なり、上に在るは、大いに慶び有るなり、 この爻は履の卦の終りにして、践み行うことの終りの義とする。 |
究極の易経解説 メニュー 01.乾為天 02.坤為地 03.水雷屯 04.山水蒙 05.水天需 06.天水訟 07.地水師 08.水地比 09.風天小畜 10.天沢履 11.地天泰 12.天地否 13.天火同人 14.火天大有 15.地山謙 16.雷地予 17.沢雷随 18.山風蠱 19.地沢臨 20.風地観 21.火雷噬嗑 22.山火賁 23.山地剥 24.地雷復 25.天雷无妄 26.山天大畜 27.山雷頤 28.沢風大過 29.坎為水 30.離為火 31.沢山咸 32.雷風恒 33.天山遯 34.雷天大壮 35.火地晋 36.地火明夷 37.風火家人 38.火沢睽 39.水山蹇 40.雷水解 41.山沢損 42.風雷益 43.沢天夬 44.天風姤 45.沢地萃 46.地風升 47.沢水困 48.水風井 49.沢火革 50.火風鼎 51.震為雷 52.艮為山 53.風山漸 54.雷沢帰妹 55.雷火豊 56.火山旅 57.巽為風 58.兌為沢 59.風水渙 60.水沢節 61.風沢中孚 62.雷山小過 63.水火既済 64.火水未済 |
ここに書いているのは、江戸後期の名著、眞勢中州の『周易釈故』より抜粋し、現代語で意訳したものです。 |
最終更新日:令和04年04月03日 学易有丘会
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