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漢文として楽しむ論語 雍也第六 19/28

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雍也第六

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19(138) 子曰中人以上…

子曰、中人以上、可以語上也、中人以下、不可以語上也、

【書き下し】
子の曰く、中人以上には、以って上を語ぐ可きなり、中人以下には、以って上を語ぐ可からざるなり、

【訳】
先生が仰った。学力が中より上の人には天下国家のことを教えるべきだが、中より下の人には教えるべきではない。

【解説】
中人以上とは、六経すなわち詩・書・春秋・礼・楽・易を修めた人、以下とは、これらの典籍を全く読まないか、途中まで読んで投げ出した人、といったところ。
ちなみにこの六経はすべて孔子が編纂したものだとされている。
要するに学問をする上での必読図書なのであって、六経を読んでいないと突っ込んだ話ができないのだ。
中でも易が最重要とされていて、この『論語』でも、為政第二4の、吾十有五而志于学、三十而立、四十而不惑……のように、易を知らなければ真意がわからない文章で、読者を試している。

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最終更新日:令和06年09月14日 学易有丘会
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