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漢文として楽しむ論語 八佾第三 21/26

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八佾第三

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21(61) 哀公問社於宰我…

哀公問社於宰我、

【書き下し】
哀公社を宰我に問う、

【訳】
哀公が土地の神を祭る社の木のことを宰我に質問した。

【解説】
哀公は魯の君主で定公の子。
宰我は孔子の弟子、名は予、字は子我。

宰我對曰、夏后氏以松、殷人以柏、周人以栗、曰、使民戰栗、

【書き下し】
宰我対えて曰く、夏后氏は松を以ってす、殷人は柏を以ってす、周人は栗を以ってす、曰く、民をして戦栗なら使めんとなり、

【訳】
宰我が答えて言った。夏后氏は松を植えた。殷の人は柏を植えた。周の人は栗を植えた。周が栗を植えたのは、民衆を戦慄させようとしてのことだとも言われている。

【解説】
これは三代の制が同じではないことを以って、社に植えた木が異なることを云う。
柏はヒノキ類のこと。
夏后氏とは夏の王のことで、位を前帝の舜から受け継いだから后(後の君という意)と云い、氏は世を重ねた家の称。
殷と周の王は、その時代の人々の願いで位に就いたから人という。
戦慄は恐れおののくこと。
周人が栗を植えたのは、古は社が人を刑する場所でもあったので、罪人を戦慄させようとして戦慄の慄の字から栗を選んで植えたのだ、という言い伝えもあったという。

子聞之曰、成事不説、遂事不諫、既往不咎、

【書き下し】
子これを聞いて曰く、成りし事は説じ、遂げし事は諫めじ、既に往きにしは咎めじ、

【訳】
孔子がこれを聞いて仰った。すでに成り定まった事はその是非を説いても仕方ない、すでに遂げた事は今更諫めても仕方ない、すでに過ぎた事は追い咎めても仕方ない。

【解説】
これみな宰我の失言を責める言葉である。
宰我が答えたのは社の本意でないばかりか、戦慄という言葉で君の刑殺の心を開いたからである。

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八佾第三 各章
3-1 孔子、季氏が八佾を庭に舞うことを謂く、是をも…、
3-2 三家は雍を以って徹す、子の曰く、相くる維れ辟…、
3-3 子の曰く、人として仁ならざれば、礼を如何、人…、
3-4 林放礼の本を問う、子の曰く、大いなるかな問え…、
3-5 子の曰く、夷狄にして君有り、諸夏の亡きが如く…、
3-6 季氏泰山に旅せんとす、子冉有に謂いて曰く、女…、
3-7 子の曰く、君子は争う所無し、必ずや射か、揖譲…、
3-8 子夏問いて曰く、巧みに笑うこと倩たり、美き目…、
3-9 子の曰く、夏の礼吾れ能く之を言えども、杞徴し…、
3-10 子の曰く、禘既に灌してより往は、吾之を観ま…、
3-11 或るひと禘の説を問う、子の曰く、知らず、其の…、
3-12 祭ること在ますが如くす、神を祭ること神在ま…、
3-13 王孫賈問いて曰く、其の奥に媚びんより、寧ろ…、
3-14 子の曰く、周は二代を監みて、郁郁乎として文…、
3-15 子大廟に入りて事毎に問う、或る人の曰く、孰…、
3-17 子貢告朔の餼羊を去まく欲す、子の曰く、賜…、
3-18 子の曰く、君に事えて礼を尽くせば、人以って…、
3-19 定公問わく、君臣を使い臣君に事えまつること…、
3-20 子の曰く、関雎は楽しんでも淫れず、哀んでも…、
3-21 哀公社を宰我に問う、宰我対えて曰く、夏后氏…、
3-22 子の曰く、管仲の器は小さきなる哉、或る人曰…、
3-23 子魯の大師に楽を語げて曰く、楽は其れ知んぬ…、
3-24 儀の封人見えんことを請う、曰く、君子の斯に…、
3-25 子韶を謂く、美を尽くせり、また善を尽くせり…、
3-26 子の曰く、上に居て寛かならず、礼を為して敬し…、

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最終更新日:令和07年11月06日 学易有丘会
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