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漢文として楽しむ論語 八佾第三 13/26

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八佾第三

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13(53) 王孫賈問…

王孫賈問曰、與其媚於奧、寧媚於竈、何謂也、

【書き下し】
王孫賈問いて曰く、其の奥に媚びんより、寧ろ竈に媚びんとは、何と謂うことぞ、

【訳】
王孫賈が質問して言った。俗に、奥の神様に願うよりも竈の神様に願う、と言うことがありますが、これはどういうことですか。

【解説】
王孫賈は周の靈王の孫、名は賈、衛に仕える大夫。
媚びるとは、親しみ順うこと。
奥とは室の西南の隅をいう。
日本風に言えば神棚を安置する場所。
竈はかまど。
これは竈のいわゆる火の用心の祭をするときのこと。
まず祭主が竈の前に立って祭り、後にはその形代を迎え、奥に入れてこれをもてなす。
竈はこの祭の主たる場所。
奥は尊者の場所である。
およそ人は願いがあるとき、貴人に媚び求めるよりも、時に当たって事を用いる者に媚び求めれば、その願いを得やすいということを、奥と竈に喩えたのである。
王孫賈は衛の権臣であり、孔子が衛に来たら仕官を求められると思い、それならば君に取り縋るよりも自分に順い媚び願うほうがよかろうという意を、この言葉に込めて問いかけたのだ。

子曰、不然、獲罪於天、無所禱也、

【書き下し】
然らず、天に罪を獲るときは、祈る所無し、

【訳】
先生が仰った。それは道理に叶っていない。人がもし罪を天に獲るときは、免れようと祈るところはない。奥も竈も救うことはできない。その優劣は論ずるまでもない。

【解説】
天の尊いのは類ないことである。
何事も人に媚び求めることは、みな理に叶わず、天に背いて罪を獲ることだから、そのような言葉に惑わされないことだ。

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八佾第三 各章
3-1 孔子、季氏が八佾を庭に舞うことを謂く、是をも…、
3-2 三家は雍を以って徹す、子の曰く、相くる維れ辟…、
3-3 子の曰く、人として仁ならざれば、礼を如何、人…、
3-4 林放礼の本を問う、子の曰く、大いなるかな問え…、
3-5 子の曰く、夷狄にして君有り、諸夏の亡きが如く…、
3-6 季氏泰山に旅せんとす、子冉有に謂いて曰く、女…、
3-7 子の曰く、君子は争う所無し、必ずや射か、揖譲…、
3-8 子夏問いて曰く、巧みに笑うこと倩たり、美き目…、
3-9 子の曰く、夏の礼吾れ能く之を言えども、杞徴し…、
3-10 子の曰く、禘既に灌してより往は、吾之を観ま…、
3-11 或るひと禘の説を問う、子の曰く、知らず、其の…、
3-12 祭ること在ますが如くす、神を祭ること神在ま…、
3-13 王孫賈問いて曰く、其の奥に媚びんより、寧ろ…、
3-14 子の曰く、周は二代を監みて、郁郁乎として文…、
3-15 子大廟に入りて事毎に問う、或る人の曰く、孰…、
3-16 子の曰く、射して皮を主とせざるは、力科を同…、
3-17 子貢告朔の餼羊を去まく欲す、子の曰く、賜…、
3-18 子の曰く、君に事えて礼を尽くせば、人以って…、
3-19 定公問わく、君臣を使い臣君に事えまつること…、
3-20 子の曰く、関雎は楽しんでも淫れず、哀んでも…、
3-21 哀公社を宰我に問う、宰我対えて曰く、夏后氏…、
3-22 子の曰く、管仲の器は小さきなる哉、或る人曰…、
3-23 子魯の大師に楽を語げて曰く、楽は其れ知んぬ…、
3-24 儀の封人見えんことを請う、曰く、君子の斯に…、
3-25 子韶を謂く、美を尽くせり、また善を尽くせり…、
3-26 子の曰く、上に居て寛かならず、礼を為して敬し…、

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最終更新日:令和07年11月06日 学易有丘会
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