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漢文として楽しむ論語

もくじ

トップページ 論語序説(朱子による孔子の略歴) 學而第一 爲政第二 八佾第三 里仁第四 公冶長第五 雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷黨第十 先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衞靈公第十五 季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 堯曰第二十

 世間にある『論語』の本は……

世間に『論語』の本は多数出版されているし、ネット上にも論語についてのサイトやブログはいろいろある。
しかしどれも、原文の漢文はよくても申し訳程度に添えてあるだけで、書き下し文と現代語訳文がメインになっている。
しかし漢文は書き下し文を読むよりも、やはり本来の漢文にルビと返り点をつけて、ひっくり返しながら読むほうが味わい深く、面白いのだ。
現代語訳や書き下し文だけを読むのでは、本当の面白さがわからない。
そこで、PCでもタブレットやスマホでも気軽に読めるように、横書きで返り点とルビ付きの漢文を作ってみた。
返り点は、縦書きの一二三123、上中下は上中下、とし、すべての漢字にはルビを振り、初心者でも読めるようにした。もちろん、書き下し文と現代語訳、解説もつけた。
漢文らしさを追求したいので、本文は出来る限り旧字体とし、書き下し文、現代語訳、解説は新字体とした。

なおこの度、聴いても楽しめるようにと、順次各ページを音声化することにしました。現在のところ学而第一だけですが、原文の読みと現代語訳、解説などそのページの内容すべてを私が声に出して読み、返り点で読む順番がひっくり返る様子も視覚的にわかるように作りました。お聞き苦しい点は多々あるかと思いますが、よろしければご視聴ください。YouTubeで公開していると共に各ページの論語本文に埋め込んであります。

 『論語』は生きるヒントが満載!

『論語』は自分自身で善悪を判断するための本である。
自分の言行が、その社会にどう影響し、自分にどう跳ね返って来るのかを考える手掛かりである。
家庭や趣味のサークル、学校のクラスといった小さな集団でも、企業や国家といった巨大な集団でも、それを構成しているのは人間である。
その人間が社会集団を構成したときの習性は昔も今も変わらない。
だから『論語』に書かれていることには、普遍性があり、時代を越えて読み続けられて来たのだ。
そんな中から有名な言葉、私が好きな言葉を、各篇から少し拾うと、例えば次のようなものがある。
クリックorタップすれば、その本文と解説を書いたページに進みます。

学びて時にこれを学ぶ、また説ばしからずや、朋有り遠方より来る、また楽しからずや(学而第一)
吾十有五にして学を志し、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る(為政第二)
故きを温ねて新しきを知る(為政第二)
学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し(為政第二)
其の鬼に非ずしてこれを祭るは諂いなり、義を見て為ざるは勇無きなり(為政第二)
神を祭ること、神在ますが如くす(八佾第三)
君子は徳を懐う、小人は土を懐う、君子は刑を懐う、小人は恵を懐う(里仁第四)
其の言を聴いて其の行を観る(公冶長第五)
これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず(雍也第六)
中人以上には以って上を語ぐべきなり、中人以下には以って上を語ぐべからずなり(雍也第六)
怪力乱神を語らず(述而第七)
民はこれに由らしむべし、これを知らしむべからず(泰伯第八)
吾れ未だ徳を好むこと色を好むが如くなる者を見ず(子罕第九)
知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず(子罕第九)
廏焚けたり……人を傷えりや〜古典落語「廏火事」のネタ(郷党第十)
未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん(先進第十一)
己の欲せざる所を人に施すなかれ(顔淵第十二)
君子は人の美を成す、人の悪を成さず、小人は是に反す(顔淵第十二)
其の身、正しきときは令せざれども行わる、正からざれば令すと雖も従わず(子路第十三)
君子は和して同せず、小人は同じて和せず(子路第十三)
君子は上に達す、小人は下に達す(憲問第十四)
遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り(衛衞靈公第十五)
人、よく道を弘む、道、人を弘むるに非ず(衛靈公第十五)
均きときは貧しきこと無し、和らぐときは寡なきこと無し、安きときは傾くこと無し(季氏第十六)
益者三友、損者三友(季氏第十六)
郷原は徳の賊なり(陽貨第十七)
鳥獣には群を与に同じくすべからず(微子第十八)
小人の過ちは必ず文る(子張第十九)
命を知らざれば以って君子と為ること無し(堯曰第二十)

 漢籍國字解全書とは

これを書くに当たって参考にしたのは、明治から戦前まで早稲田大学が発行していた漢籍國字解全書に収められている江戸時代に書かれた「論語示蒙句解」である。
ネット上で閲覧するのであれば、国会図書館のデジタルライブラリーにある。
元禄の頃に活躍した中村タ斎講述の論語の解説書である。
中村タ斎は寛永六年生まれ、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした元禄十五年没の朱子学の学者で、京都の呉服屋の子として生まれ、ほぼ独学で朱子学を修めたとのこと。詳細はwikiでどうぞ。
私はかつて、易を勉強するために古書店でこの全集を入手した。
『論語』はその第一巻に、『孝経』『大学』『中庸』と共に収められている。
ちなみに『易経』は第三巻と第四巻である。
原文は江戸時代の言葉であると共に当時の価値観に基づいていて、そのままだとわかりにくいので、ルビは現代の仮名遣いとするとともに、現代人にわかりやすい表現に直した。
漢文のルビは必ずしもその漢字の普通の読み方を示しているのではなく、文脈の中でのその漢字が持つ意味を示しているので、変な読み方をしていると思われるかもしれないが、逆にそれが漢文を読む面白さでもある。
念のために言っておくが漢籍國字解全書の著作権等はとっくの昔に切れているので、引用しても勝手に翻訳しても何ら問題はなく、だから国会図書館でも無料公開しているのだ。

 現代の漢籍本にはない面白さ

明治維新以降、西洋思想導入のために、漢文はどんどん片隅に追いやられ、戦後は昔ながらの漢文の本は出版されなくなった。
現在、世間で売っている論語にしても、漢文の原文は申し訳程度に添えてあるだけで、書き下し文と現代語訳がメインになっている。
この手法だと、漢文を専門的に勉強した人しか、その漢文の原文は読めない。
そこで、初心者でも漢文を読めるようにと、江戸時代に独学で『論語』を学べるようにと作られた「論語示蒙句解」を参考に、このページを作るに至った。
返り点に従ってひっくり返しながら読むのは、最初は戸惑う面もあるが、慣れてくると、とても面白いものだ。是非、楽しんでいただきたい。

 易を知るためにも『論語』は必読!

易占いの本、『易経』を読んで理解するためにも、『論語』を読んでおくことは必要なのだ。
『論語』は孔子の言行を弟子が書いたものだが、その孔子が編纂し、自ら注釈を加えたのが『易経』だからだ。
孔子の考えの根本には易の理論があるのだ。
『論語』は言わば入門書であって、奥義は「易」なのである。
易を理解して初めて孔子の考えの深いところを理解できるのだ。
が、孔子の考えは理想論であって、実現はほぼ不可能な夢ではある。
ただ、孔子が描いた理想を夢として持って生きる人間が多ければ多いほど、世の中が穏やかで人々は心豊かになるのは確かだろう。

 孔子は庶民の味方!

孔子が理想としたのは、金と権力を持った人間に好き勝手をさせない世の中である。
庶民が搾取されないために人間の資質を高め、極力貧富の差が少ない社会を作ることである。
今の権力者、政治家、官僚、大企業の経営者にとっては耳が痛い内容だ。だからこそ私のような庶民にとっては、『論語』は一服の清涼剤のように感じる。
としても『論語』全二十篇はかなり長い。数日で読み切れるものではない。
江戸時代の人々も、毎日ちょっとずつ、数か月かけて読めばよい、と考えていた。
最初から順番に読むのもよいが、『論語』から生まれたことわざ等に触れたときに原典を覗いてみる、という読み方もよいだろう。
ともあれ時代劇の中に入り込んだ気分で楽しんでいただければ幸いである。

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最終更新日:令和02年10月21日 学易有丘会
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