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漢文として楽しむ論語 陽貨第十七 8/26

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陽貨第十七

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8(442) 子曰由也女聞六言六蔽矣乎…

子曰、由也、女聞六言六蔽矣乎、對曰、未也、居、吾語女、

【書き下し】
子の曰く、由、汝、六言六蔽を聞けりや、対えて曰く、未だし、居れ、吾れ汝に語げん、

【訳】
先生が仰った。由=子路よ、君には六つのよい言と六つのそれを覆うことについて話したかな。答えて子路が言った。まだです。だったらここに居なさい。これから話そう。

【解説】
六は、ここでは漢音で「りく」と読むが、呉音で「ろく」と読んでも構わない。

好仁不好學、其蔽也愚、好知不好學、其蔽也蕩、

【書き下し】
仁を好めども学を好まざれば、其の蔽、愚なり、知を好めども学ばざれば、其の蔽、蕩なり、

【訳】
人が仁愛を好むとしても、それについてのいろいろを学ばなれば、人を愛するによって己を失い陥れられ、強いられる。だから仁は愚かさに覆われているのだ。知を明らかにすることを好むとしても、それについてのいろいろを学ばなければ、実を忘れ、虚に馳せ、高く広がるべきことのみを目指して踏み止まる所がなくなる。だから知は蕩に覆われているのだ。

【解説】
蕩は浮き漂うこと。

好信不好學、其蔽也賊、好直不好學、其蔽也絞、

【書き下し】
信を好めども学ばざれば、其の蔽、賊なり、直を好めども学ばざれば、其の蔽、絞なり、

【訳】
信用信頼を好むとしても、それについてのいろいろを学ぱなければ、利害によって裏切り裏切られ、人を害い己を害うことになる。だから信は賊に覆われているのだ。何事も直として公正であることを好むとしても、それについてのいろいろを学ばなければ、人の情を慮ることが蔑ろになり、人間関係が息苦しくなる。だから直は絞に覆われているのだ。

【解説】
賊はそこなうこと。
絞はしぼること。

好勇不好學、其蔽也亂、好剛不好學、其蔽也狂、

【書き下し】
勇を好めども学ばざれば、其の蔽、乱なり、剛を好めども学ばざれば、其の蔽、狂なり、

【訳】
勇気を好むとしても、それについてのいろいろを学ばなければ、心が勇み果たすことが急になり、後先を考えず人を凌ぎ物を破ることもある。だから勇は乱に覆われているのだ。意志が強く決して自分を曲げないことを好むとしても、それについていろいろ学ばなければ、猪突猛進するばかりで騒がしく粗暴になる。だから剛は狂に覆われているのだ。

【解説】
仁と知は道理の最重要項目だからまずこれを云い、信直勇剛は、みな子路の足りないところなので、これを告げたのだろう。

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陽貨第十七 各章
17-1 陽貨、孔子に見わまく欲す、孔子見わず、孔子に…、
17-2 子の曰く、性、相近し、習って相遠し、
17-3 子の曰く、唯、上知と下愚とは、移らず、
17-4 子、武城に之きて、弦歌の声を聞く、夫子、莞…、
17-5 公山弗擾、費を以いて畔く、召ぶ、子、往かま…、
17-6 子張、仁を孔子に問う、孔子の曰く、能く五つ…、
17-7 佛肸召ぶ、子、往かまく欲す、子路の曰く、昔…、
17-8 子の曰く、由、汝、六言六蔽を聞けりや、対え…、
17-9 子の曰く、小子、何ぞ夫の詩を学ぶこと莫き…、
17-10 子 伯魚に謂って曰く、汝、周南召南を為びた…、
17-11 子の曰く、礼と云い、礼と云いつ、玉帛をしも…、
17-12 子の曰く、色獅オくして内荏かなるを、これ小…、
17-13 子の曰く、郷原は徳の賊なり、
17-14 子の曰く、道に聴いて塗に説くは、徳を棄つる…、
17-15 子の曰く、鄙夫は與に君に事えまつる可けんや…、
17-16 子の曰く、古者の民三つの疾い有り、今は或い…、
17-17 子の曰く、巧言令色、鮮し仁、
17-18 子の曰く、紫の朱を奪うことを悪む、鄭声の雅…、
17-19 子の曰く、予、言うこと無らまく欲す、子貢の…、
17-20 孺悲、孔子に見わまく欲す、孔子、辞するに疾…、
17-21 宰我問わく、三年の喪、期も已に久し、君子三…、
17-22 子の曰く、食を飽いままにし日を終えて、心を…、
17-23 子路の曰く、君子、勇を尚ぶや、子の曰く、君…、
17-24 子貢の曰く、君子も亦悪むこと有りや、子の曰…、
17-25 子の曰く、唯、女子と小人與を、養い難しと為…、
17-26 子の曰く、年四十にして悪ま見ば、其れ終わん…、

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最終更新日:令和07年11月07日 学易有丘会
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