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漢文として楽しむ論語 公冶長第五 6/27

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公冶長第五

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6(98) 子曰道不行…

子曰、道不行、乘桴浮于海、從我者其由與、

【書き下し】
子の曰く、道行われず、桴に乗って海に浮かば、我に従わん者は其れ由か、

【訳】
先生が仰った。桴に乗って海に浮かび、どこか遠くにでも行きたいものだが、私に従ってついて来るのは、由くらいのものかな。

【解説】
由は子路の名。
孔子は天下に賢者なく、道が行われないことを嘆き、このように言った。

子路聞之喜、子曰、由也好勇過我、無所取材、

【書き下し】
子路これを聞いて喜ぶ、子の曰く、由は勇を好むこと我に過ぎたり、取り材る所無し、

【訳】
子路はこれを聞いて素直に喜んだ。先生が仰った。由は私よりもずっと勇気がある。しかしそんなことが本当に可能かどうかを考えないのは、思慮が足りない。

【解説】
材は桴を造る材のこと。
無所取材は、こんなところに桴を造る材もないのに喜ぶとは単純過ぎる、という戒めとして言ったのだ。
また、材は裁(さばく、処理する)と同じ意として、話を聞いてもその是非を状況から判断する能力がない、という意だとも解されている。
聖人は世を捨てることはないし、桴は海を渡るべきものでもない。
明らかに冗談で言っているに過ぎないのだが、それでも子路はただ自分と共にしたいという孔子の言葉を聞くままに喜んだ。
よって孔子は、勇気は私よりあるが、本心でそう言っているのか否かを見抜く力がない、と、戒めたのだ。

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公冶長第五 各章
5-1 子公冶長を謂く、妻あわすべし、縲絏の中に在りと雖も…、
5-2 子、子賤を謂く、君子なるかな若き人、魯に君子無くば…、
5-3 子貢問いて曰く、賜は何如、子の曰く、女は器ものなり…、
5-4 或る人の曰く、雍は仁あって佞ならず、子の曰く、焉ん…、
5-5 子漆雕開をして仕え使む、対えて曰く、吾れ斯れを未だ…、
5-6 子の曰く、道行われず、桴に乗って海に浮かば、我に従…、
5-7 孟武伯問う、子路は仁ありや、子の曰く、知らず、又問…、
5-8 子、子貢に謂って曰く、汝と回、孰れか愈れる、対えて…、
5-9 宰予昼寝たり、子の曰く、朽ちたる木、彫るべからず…、
5-10 子の曰く、吾未だ剛者を見ず、ある人対えて曰く、申…、
5-11 子貢の曰く、我人の我に加えまく欲せざることを、吾…、
5-12 子貢の曰く、夫子の文章は得て聞くべし、夫子の性と…、
5-13 子路聞くこと有りて、未だ之を行うこと能わざれば…、
5-14 子貢問いて曰く、孔文子、何を以ってか之を文と謂う…、
5-15 子、子産を謂く、君子之道四つ有り、其の己を行うこ…、
5-16 子の曰く、晏平仲、善く人と交わる、久しゅうして之…、
5-17 子の玉わく、臧文仲、蔡を居るに、節に山して梲に藻…、
5-18 子張問いて曰く、令尹子文、三たび仕えて令尹と為れ…、
5-19 季文子、三たび思って而して後に行う、子これを聞い…、
5-20 子の曰く、ィ武子、邦道有るおば則ち知あり、邦道無…、
5-21 子陳に在して曰く、帰んなん帰んなん、我が党の小子…、
5-22 子の曰く、伯夷叔斉、旧悪を念わず、怨み是を用って…、
5-23 子の曰く、孰か謂う微生高直なりと、或る人酢を乞う…、
5-24 子の曰く、言を巧くし色を巧くし恭を足すこと、左丘…、
5-25 顏淵季路侍り、子の曰く、盍ぞ各おの爾の志を言わざ…、
5-26 子の曰く、已んなんや、吾未だ能く其の過ちを見て…、
5-27 子の曰く、十室之邑、必ず忠信丘の如き者有り、丘が…、

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最終更新日:令和07年11月06日 学易有丘会
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