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漢文として楽しむ論語 里仁第四 5/26

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里仁第四

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5(71) 子曰富與貴…

子曰、富與貴、是人之所欲也、不以其道得之不處也、

【書き下し】
子の曰く、富と貴きとは、是れ人の欲する所なり、其の道を以ってせずして得るとも処らず、

【訳】
先生が仰った。富と貴さは誰もが欲しいものだが、正しい方法で得たのでないのならば、すぐにその場から立ち去るべきである。

【解説】
衆人は富貴を手に入れるためなら、得てしてその方法の正邪は気にしない。
しかし君子は違う。
正しい方法で自然に得た富貴ならばその場に居るが、そうでないなら未練なく立ち去るものなのだ。

貧與賤、是人之所惡也、不以其道得之不去也、

【書き下し】
貧しきと賤しきとは、是れ人の悪む所なり、其の道を以ってせずしてこれを得るとも去らず、

【訳】
貧しさと賤しさは誰もが嫌い悪むものだが、正しい方法でも貧賤であるのなら、そのままそこに居て、富貴を求めることはない。

【解説】
人は邪なことをして貧賤を抜け出しても、後ろめたさが残り、その後ろめたさを打ち消すためにさらなる邪なことを考えるもの。
君子ならば貧賤に甘んじ、正しいことだけを行うものである。

君子去仁惡乎成名、君子無終食之間違仁、

【書き下し】
君子仁を去っては悪んぞ名を成さん、君子は食を終わる間も仁に違うこと無し、

【訳】
君子は仁を捨てたら、君子として名を成すことはない。君子はいついかなる時も、食事中も仁に違わないよう心掛けるものである。

【解説】
君子の君子たるところは、仁を一番大切にしていることである。
もし富貴を貪り、貧賤を厭うのであれば、仁道を外れて去り、君子たるの実を失う。

造次必於是、顚沛必於是、

【書き下し】
造次にも必ず是に於いてし、顚沛にも必ず是に於いてす、

【訳】
どんなに忙しいときでも、決して仁を離れることはない。不慮の事故や事件に巻き込まれたときでも、決して仁を離れることはない。

【解説】
造次とは、忙しいこと。是とは仁を指す。
顛沛とは不慮の事故・事件などのこと。
造次と顛沛は最も仁に違いやすい時である。
そんな時でも仁を離れないのが君子である。

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里仁第四 各章
4-1 子の曰く、里は仁なるを美しとす、択ぶとして仁…、
4-2 子の曰く、不仁者は、以って久しく約しきに処る…、
4-3 子の曰く、惟仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む、
4-4 子の曰く、苟に仁に志すときは、悪しきこと無し、
4-5 子の曰く、富と貴きとは、是れ人の欲する所なり…、
4-6 子の曰く、我未だ仁を好む者、不仁を悪む者を見…、
4-7 子の曰く、人の過ちは、各おの其の党いに於いて…、
4-8 子の曰く、朝に道を聞いて、夕べに死すとも可なり、
4-9 子の曰く、士道に志して、悪衣悪食を恥じる者は…、
4-10 子の曰く、君子の天下に於けるや、適も無く…、
4-11 子の曰く、君子は徳を懐う、小人は土を懐う…、
4-12 子の曰く、利に放って行うときは、怨み多し、
4-13 子の曰く、能く礼譲を以って国を為めれば、何…、
4-14 子の曰く、位無きことを患えず、以って立つ所を…、
4-15 子の曰く、参、吾が道は一を以って之を貫けり…、
4-16 子の曰く、君子は義を喩る、小人は利を喩る、
4-17 子の曰く、賢を見るときは斉しからんことを思…、
4-18 子の曰く、父母に事えるには幾に諌む、志の従…、
4-19 子の曰く、父母在すときは遠く遊ばず、遊ぶとき…、
4-20 子の曰く、三年父の道を改むること無きを孝と…、
4-21 子の曰く、父母の年は知らざるベからず、一には…、
4-22 子の曰く、古言を出ださざるは、躬の逮ばざら…、
4-23 子の曰く、約を以って之を失する者は鮮し、
4-24 子の曰く、君子は言に訥くして、行に敏からま…、
4-25 子の曰く、徳孤ならず、必ず隣有り、
4-26 子游の曰く、君に事えて數するときは、斯に辱…、

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最終更新日:令和07年11月06日 学易有丘会
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