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![]() ○ プロローグ T 易の基本 陰と陽 U 易の周辺 五行〜儒教 V 八卦と呼ばれる抽象芸術 その1 W 八卦と呼ばれる抽象芸術 その2 X 易の主役 六十四卦 Y 六十四卦と日本文化 Z 六十四卦の序次=序卦伝・上篇 [ 六十四卦の序次=序卦伝・下篇 \ 男尊女卑と女尊男卑 ] 占い方 V 八卦と呼ばれる抽象芸術 その2八卦と集合分割 『易経』の「繋辞上伝」というところに「易に太極有り、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず」という文章がある。言うなれば八卦は二進法による集合分割を三回繰り返すことで発生したと述べているのだ。
コンピュータが作られた契機になった数学の二進法や集合は、迂闊にも近代以降の理論だと思い込んでいたので、この八卦生成過程には一瞬目を疑った。しかし調べてみるとその近代数学に大きな影響を及ぼしたものこそが「易」だったのだ。 「一か八か」の同義語は「 |
大極図の成り立ち
まず円を一年に擬え、冬至から夏至、夏至から冬至の二つに分ける。すると@のように、冬至の直後から夏至までの円の左側が陽、夏至の直後から冬至までの円の右側が陰となる。これが両儀に相当する。 |
八卦と方位・季節・干支 さて、八卦の成り立ちについてはこのぐらいにして、ここからは各卦に配される事象をいくつか拾ってみよう。易がこの世の中のすべてを蔽い尽くすとされるのも、実にこの八卦の多義性によるのだ。もっとも、この世の中の全集合を八分割したのが八卦なのだから、多義で当然なのだが・・・。 八卦 方位 季節 五行 十干 十二支 ※ただし十干のうちの戊と己は、 何れの卦にも配さない、とする説もある。 これを図にすると次のようになる。
時々、東南を巽と書いて「辰巳」と訓ませたり、西北を乾と書いて「戌亥」と訓ませる地名や人名に出会うことがあるが、そんなときには易が盛んだった頃の空気を感じられて、何やら懐かしいような嬉しいような、そんな気分にもなるのは私だけだろうか…。 |
八卦と人体人体では、次のように配する。 このほかにも色々な事象が配されているのだが、その様子は各卦別にまとめておく。 八卦が示す事象とその根拠 八卦に配される事象は他にも数多くあるが、それらを仔細に取り上げても切りがないので、それはこの辺にしておこう。 |
最終更新日:令和02年10月31日 学易有丘会
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