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なるほど!易学入門ここでは易学=易経(周易)に基づく占いの成り立ちについて、初心者向けに解説しています。易の起源は中国の有史以前、まだ文字がなかった時代だと言われています。

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X 易の主役 六十四卦

 八卦の持つ意味は単純なので、言うなれば単語のようなものである。したがって、これだけではあまり役に立たない。
 そこで、単語と単語が組み合わさって熟語となるのに倣い、この八卦を上下に二つ組み合わせる。
 するとそこに、時間の経過や諸問題の吉凶悔吝(きっきょうかいりん)といったことが読み取れるようになり、占いを初めとするいろいろなことに応用できるようになった。
 それが易の本体となる六十四卦(ろくじゅうしか)である。

 『易経』は、この六十四卦を、その意味にしたがって順番に並べ、上経三十卦、下経三十四卦とし、各卦を解説している。
 伝説によると、この記号と卦名は、はるかの大昔、上半身が人間で下半身が蛇だという王様の伏羲が(ふっき)作ったとされている。
 そして時代は下り、(いん)の終わり頃、(しゅう)(ぶん)王が、卦の意味を短い文章にまとめた。
 これを卦辞(かじ)または彖辞(たんじ)という。
 次いで文王の子で、孔子(こうし)の生国「()」の国祖の周公(たん)が、卦中の記号の位置の意味を短い文章にまとめた。
 これを爻辞(こうじ)という。(こう)とは卦中の記号の位置のことである。
 『易経』は、この卦辞と爻辞に、後に孔子が施した十翼(じゅうよく)と呼ばれる解説書を加えて一書としたものである。

 十翼とは、彖伝(たんでん)上・下、
 象伝(しょうでん)上・下、
 繋辞(けいじ)上伝、繋辞下伝、
 説卦(せっか)伝、
 文言(ぶんげん)伝、
 序卦(じょか)伝、
 雑卦(ざっか)伝、
 の十書である。

 彖伝上・下は卦辞(彖辞)の解説、
 象伝上・下は卦象(記号の組み合わせ)の意義の解説、
 繋辞上・下伝は易の概論と占筮法(せんぜいほう)について、
 説卦伝は陰陽八卦について、
 文言伝は六十四卦中の純陽の乾為天(けんいてん)と純陰の坤為地(こんいち)二卦についての詳細な解説、
 序卦伝は六十四卦の順番の意義、
 雑卦伝は二卦ずつ対にしての補足的な意義の解説である。

 ともあれ、六十四卦と八卦がどういう関係にあるのかは、別窓で六十四卦一覧表として示しておく。
 各卦の記号の上の番号は六十四卦の序次の順番であって、『易経』はこの順にしたがって各卦を解説している。
 また、ここに掲げた六十四卦の名称は、日本での通称である。
 正式には、山水蒙なら蒙、乾為天なら乾、火天大有なら大有と、下1〜2文字だけで表記するのだが、八卦の組み合わせを覚えやすいようにと、日本では上に八卦の自然現象への配当を添えて呼んでいるのである。
 ただし、上下とも同じ八卦の場合は、天天乾ではなく乾為天といった具合に呼んでいる。
 その六十四卦各卦の代表的意味をひとことで示すとだいたい次のようになる。

上経三十卦

乾為天=満ち溢れた生気。

坤為地=従順な牝馬。

水雷屯=試練に悩む新人。

山水蒙=暗く愚かな子供。

水天需=渡し舟を待つゆとり。

天水訟=不満を訴える人々。

地水師=軍隊の指揮官。

水地比=王様と親しむ民衆。

風天小畜=近づく雨雲外出中止。

10天沢履礼節を履み外した危険

11地天泰天下安泰、万物生成

12天地否溶け合わない水と油

13天火同人志を同じくする友

14火天大有中天に輝く太陽

15地山謙お辞儀は深く丁寧に

16雷地予大地に響く歓喜の音楽

17沢雷随人に従い道に従う時

18山風蠱うじ虫がわいた食物

19地沢臨悦び望んで迎える人々

20風地観よく観察して慎重に

21火雷噬嗑食物を噛み砕く力

22山火賁夕映えの美しさ

23山地剥山崩れの危険

24地雷復一陽来復、活動開始

25天雷无妄作為のない天の運行

26山天大畜渡れば危険な赤信号

27山雷頤空腹で卑しい口

28沢風大過背負った大きな荷物

29坎為水大洪水で右往左往

30離為火火を扱うときの心がけ

下経三十四卦

31沢山咸=新婚の甘い夜。

32雷風恒=変化を求めず淡々と。

33天山遯=逃げるが勝ち。

34雷天大壮=走り出した羊の群れ。

35火地晋=希望の朝の元気な力。

36地火明夷=暗い夜道の危険。

37風火家人=家庭を守る女性。

38火沢睽=背きあう二人。

39水山蹇=松葉杖での山登り。

40雷水解=春到来で悩み解消。

41山沢損=贈り物で通う心。

42風雷益=利益を得るチャンス。

43沢天夬=裁かれ決去される邪魔者。

44天風姤=偶然の出会い。

45沢地萃=お祭りに集まる人々。

46地風升=蒔かれた大木の種子。

47沢水困=ひび割れたコップ。     

48水風井=湧き続ける井戸。

49沢火革=古きを捨てて変革するとき。

50火風鼎=新体制を支える三人の力。

51震為雷=響き渡る雷鳴。

52艮為山=何事にも動じない山。

53風山漸=手順どおりに抜かりなく。

54雷沢帰妹=愛よりお金の愛人生活。

55雷火豊=昼過ぎて傾く太陽。

56火山旅=歓迎される謙虚な旅人。

57巽為風=行く先は風まかせ。

58兌為沢=転げた箸に笑う少女。

59風水渙=悩みを吹き飛ばす風。

60水沢節=節度をわきまえて。

61風沢中孚=卵を暖める親鳥の愛情。

62雷山小過=限度を少し過ぎる。

63水火既済=完成された事業。

64火水未済=新たなる展開。

なぜこのような意味になるのかなど詳細については無料易占いのページをご覧ください。
 さらに詳しい専門的なことは究極の易経解説のページをご覧ください。

六十四卦の約束事

 六十四卦を読むに当たっては、いくつかの約束事があるので、次にその辺を列挙しておこう。

○ 上の卦と下の卦の関係

上の卦は上卦(じょうか)または外卦(がいか)、下の卦は下卦(げか)または内卦(ないか)と呼ばれ、上の卦は相手、下の卦は自分とし、また、上の卦は外側の様子、下の卦は内側の様子とする。

○ 記号の呼び方

六十四卦中の陰陽の記号は、これを爻(こう)と言い、陰ならば陰爻(いんこう)、陽ならば陽爻(ようこう)と呼ぶ。
六本の記号は、下から初爻(しょこう)二爻(にこう)三爻(さんこう)四爻(よんこう)五爻(ごこう)上爻(じょうこう)と呼ぶ。
陰陽の別を明らかにするときは、老陽の数の九と老陰の数の六をその爻位に付けて、
初爻が陰ならば初六(しょりく)、陽ならば初九(しょきゅう)
二爻が陰ならば六二(りくじ)、陽ならば九二(きゅうじ)
三爻が陰ならば六三(りくさん)、陽ならば九三(きゅうさん)
四爻が陰ならば六四(りくし)、陽ならば九四(きゅうし)
五爻が陰ならば六五(りくご)、陽ならば九五(きゅうご)
上爻が陰ならば上六(じょうりく)、陽ならば上九(じょうきゅう)
といった具合に呼ぶ。

○ 時間の経過

時間は下から上に向かって進ものとし、初爻を過去、上爻を未来とする。

○ 社会的地位

社会的地位を読むときは、初爻を民位、二爻〜四爻を臣位、五爻を君位、上爻を隠位とする。
会社で言うと、初爻は平社員、二爻は課長、三爻は部長、四爻は重役、五爻は社長、上爻は相談役、といったところだろう。

○ 人体

人体に擬えるときは、初爻を足、二爻を膝〜股、三爻〜四爻が股〜腹、五爻が胸〜顔、上爻が顔〜頭である。

○ 応・比

易は陰陽の調和を重んじる。
自分が陰なら相手は陽、自分が陽なら相手は陰であることが望ましい。
例えば、陽同士すなわち男同士、陰同士すなわち女同士では、いくら愛し合っていても子供を作ることはできないので、結局それだけの関係で終わってしまうが、陽と陰すなわち男と女であれば、問題なく子供が作れるので、子孫繁栄というめでたい結果を得られる、ということである。
したがって、この陰陽の調和が取れた状態にあるか否かを見るために、応、比という言葉がある。
内卦と外卦の同じ位置の記号の陰陽が違っていれば、応じている、応爻がある、と言い、陰陽が同じであれば、(おう)じていない、応爻(おうこう)がない、と言う。
同じ位置というのは、内卦の最下と外卦の最下すなわち初爻と四爻、内卦の真ん中と外卦の真ん中すなわち二爻と五爻、内卦の最上と外卦の最上すなわち三爻と上爻である。
また、隣り合った卦の陰陽が異なれば、これを、()している、と言う。
言うなれば、応はちょっと遠い本当の目的、比は手近な当座の目的を意味する。

 ほかにも約束事はまだまだあるが、ここはあくまでも易学入門のページなのでこの程度にとどめ、次にいくつかの卦をピックアップして、おおよその意味を紹介しよう。

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最終更新日:令和02年10月31日 学易有丘会
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