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漢文として楽しむ論語 述而第七 4/4

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29(176) 子曰仁遠乎哉…

子曰( しの の玉わく)仁遠乎(じん とおからんや )哉、(われ ) (ほっすれば )(じんを)(ここに) 仁至( じん いたる)矣、

【書き下し】子の曰く、仁遠からんや、我、仁を欲すれば、斯に仁至る、

【訳】先生が仰った。仁は遠く手の届かないところにあると思われているが、私が仁を欲すれば、すぐここに、仁は至るものだ。

【解説】仁は人心の徳にして、外にあるものではない。放置して求めないと、手が届かい遠くにあるものと思ってしまう。しかし自分自身が自ら求めてこれを得ようとすれば、すぐに得られるものである。

30(177) 陳司敗問…

陳司敗( ちん し はい ) (とう )昭公(しょう こう ) (しれりや )(れいを)孔子曰( こう しの の玉わく)(しれり)(れいを)孔子退( こう し しりぞく)

【書き下し】陳司敗問う、昭公礼を知れりや、孔子の曰く、礼を知れり、孔子退く、

【訳】陳司敗が質問した。魯の昭公は礼をよく知っているとのことだが、本当ですか。孔子が仰った。昭公は礼をよく知っている、と答えて、孔子は退出した。

【解説】陳は国の名、司敗は官の名、陳楚二国には、司寇のことを司敗と云った。昭公は魯の君、世間では昭公は礼を知っているとのことだが、司敗は半信半疑だったので、孔子が陳に居るこの時に、質問したのだ。

(いっして)巫馬期( ふ ば きを)(すすめて )(これを ) (いわく)(われ ) (きけり) 君子( くん しは ) (ずと )(とうせ)君子( くん しも ) (また ) 黨乎(とうするや  )

【書き下し】巫馬期を揖っして之を進めて曰く、吾れ聞けり、君子は党せずと、君子も亦、党するや、

【訳】司敗は巫馬期に、胸の前で手を組み合わせる礼をして、前に進み出るよう促して言った。私は、君子は人を助けてその非を隠し合うものではないと聞くが、君子はまた人を助けてその非を隠し合うこともあるのか。

【解説】巫馬期は孔子の弟子、姓は巫馬、名は施、字は子期。揖は胸の前で手を組み合わせる礼のこと。君子は婉曲に孔子を指している。党は人を助けてその非を互いに隠し合うことを云う。

(くん ) (めとって)(ごに )(たり )同姓( どう せい )(いう )之呉(これを ごの ) 孟子( もう しと )君而(くんにして  ) (しらば)(れい )(たれか) ()(しら )(れい )

【書き下し】君、呉に取って、同姓為り、之を呉の孟子と謂う、君にして礼知らば、孰か礼を知らん、

【訳】昭公は礼法に背いて同姓の呉の女性を娶って、同姓であることを隠すために呉の孟子と称した。それでも昭公が礼を知っているというのなら、礼を知らない人は誰もいないと言っても過言ではない。

【解説】君は昭公を指す。これは昭公の礼法に背いた例を挙げたもの。周の礼では、同姓は百世婚姻をしない。魯は周公の後、呉は泰伯の後にして、みな姫姓である。然るに昭公は呉の女性を娶った。称して呉姫と云うべきを、その礼を犯せることを隠して、これを呉孟子と云い、宋の女性の姓の者の如くに偽装した。

巫馬期( ふ ば き ) 以告(もって つぐ )子曰( しの の玉わく)(きゅうは)幸、(さいわいあり ) (もし ) (あれば )(あやまち)(ひと ) (かならず ) ( しる)(これを)

【書き下し】巫馬期以って告ぐ、子の曰く、丘は幸いあり、過ち有れば、人必ず之を知る、

【訳】巫馬期は司敗の謗りを以って、孔子に告げた。先生は仰った。私は幸いだ。過ちが有れば、必ず誰かしら指摘してくれる。

【解説】人は、自分の過ちを誰かから聞かなければ、改めずに過ぎるしかないが、丘=孔子は幸いにも、過ちがあれば、誰かが必ず指摘してくれる。

31(178) 子與人歌而善…

() ()(ひと ) 歌而(うたうたって ) 善、(よきときは  ) (かならず ) 使(しめて)(かえさ)(これを)而後(しこうして のちに ) (こたう)(これに)

【書き下し】子、人と歌うたって善きときは、必ず之を反さ使めて、而して後に之に和う、

【訳】先生は人と一緒に歌をうたって、善いものがあれば、その人に再度ひとりで歌わせて、つぶさに聴き取った。その後、先生はひとりこれにこたえて、その歌を歌い、その詳らかな所を得ることを喜び、人の善きことを援け勧めた。

【解説】和之は、その歌に和して応えて歌うとして「こたえる」の意とする。

32(179) 子曰文莫吾猶人也…

子曰( しの の玉わく)(ぶんは ) (なからん )(われ ) (なお/ごとくなること)1ノ(ひとの)也、() (おこなうことは)君子( くん しを )(すなわち ) (われ ) (いまだ/ず )(これを) ( あら)1ノ(えること)

【書き下し】子の曰く、文は吾れ猶人のごとくなること莫からん、躬は君子を行うことは、則ち吾れ未だ之を得ること有らず、

【訳】先生が仰った。私は、学問は人並みにはできているが、この身が君子として行動しているかと言えば、まったくできていない。

【解説】莫は不定疑問、これも孔子が自分を謙遜しての言葉である。

33(180) 子曰若聖與仁…

子曰( しの の玉わく)(ごとくは )(せいと ) ( との)1ノ(じん )則吾(すなわち われ ) 豈敢( あに あえんや)(そもそも ) (まなんで)(これを) ()(いとわ)(おしえて)(ひとを) (ずとは)(うま )(すなわち ) (べからく)(いいつ)(いうと)(しか ) (のみ )矣、

【書き下し】子の曰く、聖と仁との若くは、則ち吾れ豈敢えんや、抑そも之を為んで厭わず、人を誨えて倦まずとは、則ち爾云うと謂いつ可からく已、

【訳】先生が仰った。私は聖人とか仁者と称されるような者ではない。そもそも仁聖の道を面倒くさがらずに学び、その学んだことを、飽きずに人に教えているだけだ。

【解説】之為の之は仁聖の道を指し、為はここでは学ぶことを指す。

公西華曰(こう せい かの いわく)正唯(まさに ただ)弟子(でし) ()(あたわ)學也(まなぶこと  )

【書き下し】公西華の曰く、正に唯、弟子学ぶこと能わず、

【訳】公西華が言った。厭わず学び倦まず教えるだけとしても、それすら弟子の私たちにはできないことです。

【解説】公西華は孔子の弟子、姓は公西、名は赤、字は子華。厭わず倦まざることは、身に仁聖の徳がなければできないことなので、公西華はこれを切り取って賛嘆し、このように言ったのだ。

34(181) 子疾病…

子疾( しの やまい ) (へいなり)子路(しろ) (こう )(いのらんと)子曰( しの の玉わく)(ありや)(これ )子路(しろ) 對曰(こたえて いわく)( あり)(これ )誄曰(るいに いわく)(いのると )(なんじを)上下( うえ したの) 神祇( しん ぎに )

【書き下し】子の疾い病なり、子路、祷らんと請う、子の曰く、諸れ有りや、子路対えて曰く、誄に曰、爾を上下の神祇に祷ると、

【訳】先生の疾いが重くなった。子路は鬼神に祈祷して病を救おうと、孔子に願った。先生が仰った。どうして疾病のために祷るのか。子路が答えて言った。古の誄という書物には、病気のときは天の神と地の祇に祷ることが書いてある。

【解説】病とは疾が重くなることを云う。誄とは人の死を悲しんでその行跡を述べる文章の名。上下は天地、天神を神、地神を祇という。

子曰( しの の玉わく)(きゅうか)(いるのこと ) (ひさし)矣、

【書き下し】子の曰く、丘か、祷ること久し、

【訳】先生が仰った。丘=私は常に祷っているようなものだ。

【解説】祷るとは、災禍を逃れようとするために、過ちを悔い、善に移り、神の佑けを願い求めること。とすると、孔子の目指すところや日常は自ずから神明の心にかなっているので、常に祷っているようなものだ、ということか。

35(182) 子曰奢則不孫…

子曰( しの の玉わく)(おごるときは ) (すなわち) ()(したがわ)(けんなるときは ) (すなわち ) (いやし)(よりは)(その ) (ざらん)1ノ(したがわ)(むしろ ) (いやしからん)

【書き下し】子の曰く、奢るときは則ち孫わず、倹なることは則ち固し、その孫がわざらん与りは寧ろ固しからん、

【訳】先生が仰った。贅沢をすると不遜に見られ。倹約ばかりしているとみすぼらしく卑しく見られる。不遜よりは寧ろ卑しいほうがまだよい。

【解説】不孫とは、欲しいままにして、違逆を顧みないこと。倹は倹約。固は、ここではみすぼらしい、いやしい、といったこと。

36(183) 子曰君子坦蕩蕩…

子曰( しの の玉わく)君子( くん しは ) (たいらかにして ) 蕩蕩( とう とうたり)小人(しょう じんは ) (とこしなえに ) 戚戚( せき せきたり)

【書き下し】子の曰く、君子は坦らかにして蕩蕩たり、小人は長しなえに戚戚たり、

【訳】先生が仰った。君子は心が安らかでゆたかでひろい。小人は常に心が憂え傷んでいる。

【解説】坦とは心が安らかなことを云う。蕩蕩は、ゆたかにひろいこと。長しなえとは常久の義。戚戚とは憂え傷むこと。

37(184) 子温而氏c

() 温而(おだやかにして ) 氏A(おごそかなり ) (いあって)()(たけから)恭而(うやうやしくして ) (やすし)

【書き下し】子、温やかにして獅ゥなり、威あって猛からず、恭しくして安し、

【訳】先生は、穏やかだが厳かで、威があっても猛々しくはなく、恭しく安らぎを覚える人だった。

【解説】人の気質は人によって偏りがある。ただ聖人のみ、陰陽の徳を合わせてその気質は偏りがない。全体が渾然としてその徳を兼ね備えているのである。よって中正和順の気が自ずから容貌の間に現れるのだある。それが、ここに述べられた様子である。

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最終更新日:令和02年10月21日 学易有丘会
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