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なるほど!易学入門ここでは易学=易経(周易)に基づく占いの成り立ちについて、初心者向けに解説しています。易の起源は中国の有史以前、まだ文字がなかった時代だと言われています。

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[ 六十四卦の序次=序卦伝・下篇

31 沢山咸(たくざんかん)=新婚の甘い夜

天地ありて然る後に万物あり、万物ありて然る後に男女あり、男女ありて然る後に夫婦あり、夫婦ありて然る後に父子あり、父子ありて然る後に君臣あり、君臣ありて然る後に上下あり、上下ありて然る後に礼儀()くところあり、夫婦の道はもって久しからざるべからざるなり、

※ 上篇冒頭の二卦を天地と表現し、卦名の乾坤を伏せているのと同様に、下篇第一のこの卦もその名を伏せ、敢えて夫婦と表現する。

32 雷風恒(らいふうこう)=変化を求めず淡々と

故にこれを受くるに恒をもってす、恒とは久なり、物もって久しくその所に居るべからず、

33 天山遯(てんざんとん)=逃げるが勝ち

故にこれを受くるに遯をもってす、遯とは逃れ退(しりぞ)くなり、物もって遯に終わるべからず、(のが)れるとも徳広大なれば然る後に転じてその勢い大いに(さか)んなり、

34 雷天大壮(らいてんたいそう)=走り出した未の群れ

故にこれを受くるに大壮をもってす、物もって壮に終わるべからず、勢い壮んなれば必ず進む、

35 火地晋(かちしん)=希望の朝の元気な力

故にこれを受くるに晋をもってす、晋とは進なり、進むに(もっぱ)らなれば必ず敵ありて(やぶ)るるところあり、

36 地火明夷(ちかめいい)=暗い夜道の危険

故にこれを受くるに明夷をもってす、夷とは傷るるなり、外に傷るる者は必ず家に(かえ)る、

37 風火家人(ふうかかじん)=家庭を守る女性

故にこれを受くるに家人をもってす、家道窮まれば必ず(そむ)く、

38 火沢睽(かたくけい)=背きあう二人

故にこれを受くるに睽をもってす、睽とは(そむ)くなり、乖けば必ず難あり、

39 水山蹇(すいざんけん)=松葉杖での山登り

故にこれを受くるに蹇をもってす、蹇とは行き(なや)むなり、物もって難むに終わるべからず、難事は解消すべし、

40 雷水解(らいすいかい)=春到来で悩み解消

故にこれを受くるに解をもってす、難事解消して然る後に心緩む、解とは緩なり、緩めば必ず失うところあり、

41 山沢損(さんたくそん)=贈り物で通う心

故にこれを受くるに損をもってす、(へら)すとも志已(しや)まざれば然る後に必ず()す、

42 風雷益(ふうらいえき)=利益を得るチャンス

故にこれを受くるに益をもってす、利益を得るもその欲未だ已まざれば必ず反感生じて決裂決潰(けつれつけっかい)す、

43 沢天夬(たくてんかい)=裁かれ決去される邪魔者

故にこれを受くるに夬をもってす、夬とは(けつ)なり、今は決別すとも然る後に必ずまた出()うところあり、

44 天風姤(てんぷうこう)=偶然の出会い

故にこれを受くるに姤をもってす、姤とは遇うなり、物相い遇いて後に一所に(あつま)る、

45 沢地萃(たくちすい)=お祭りに集まる人々

故にこれを受くるに萃をもってす、萃とは(しゅう)なり、衆陰が二陽に上り聚らんとする(しょう)なり、聚りて上る者はこれを(のぼ)ると()う、

46 地風升(ちふうしょう)=蒔かれた大木の種子

故にこれを受くるに升をもってす、升るに飽くことなく更に升りて已まざれば必ず(くる)しむ、

47 沢水困(たくすいこん)=ひび割れたコップ

故にこれを受くるに困をもってす、上に升りて困しむ者は必ず下に(かえ)る、下の低きには(せい)あり、

48 水風井(すいふうせい)=湧き続ける井戸

故にこれを受くるに井をもってす、井を用うるに道あり、清浄を旨とし汚濁あれば浚渫(さらっ)(あらた)めざるべからず、

49 沢火革(たくかかく)=古きを捨てて変革するとき

故にこれを受くるに革をもってす、物(あらた)むる者は(てい)にしくはなし、

50 火風鼎(かふうてい)=新体制を支える三人の力

故にこれを受くるに鼎をもってす、鼎とは鍋にして食材を加熱し美味に革める器なり、器を(つかさ)どる者は長子にしくはなし、

51 震為雷(しんいらい)=響き渡る雷鳴

故にこれを受くるに震をもってす、震は長男なり。震とは動くなり、物もって動くに終わるべからず、動けば必ずこれを(とど)む、

52 艮為山(ごんいさん)=何事にも動じない山

故にこれを受くるに艮をもってす、艮とは止むるなり、物もって止むるに終わるべからず、

53 風山漸(ふうざんぜん)=手順どおりに抜かりなく

故にこれを受くるに漸をもってす、漸とは進むなり、進めば必ず帰着する所あり、

54 雷沢帰妹(らいたくきまい)=愛よりお金の愛人生活

故にこれを受くるに帰妹をもってす、その帰着すべき所を得る者は必ず大なる成功者なり、

55 雷火豊(らいかほう)=昼過ぎて傾く太陽

故にこれを受くるに豊をもってす、豊とは大なり、大を窮むる者は然る後に必ずその居処を失う、

56 火山旅(かざんりょ)=歓迎される謙虚な旅人

故にこれを受くるに旅をもってす、旅して異郷に在るに巽順和従(そんじゅんわじゅう)ならざれば邑人(むらびと)受け()るる所なし、

57 巽為風(そんいふう)=行く先は風まかせ

故にこれを受くるに巽をもってす、巽とは入り従うなり、中に入り従い受け容れられて後にこれを(よろこ)ぶ、

58 兌為沢(だいたく)=転げた箸に笑う少女

故にこれを受くるに兌をもってす、兌とは説ぶなり、説びて後に憂患これを散らす、

59 風水渙(ふうすいかん)=悩みを吹き飛ばす風

故にこれを受くるに渙をもってす、渙とは離散なり、物もって離散に終わるべからず、離散にも節度あるべし、

60 水沢節(すいたくせつ)=節度をわきまえて。

故にこれを受くるに節をもってす、節度あって後に人これを信ず、

61 風沢中孚(ふうたくちゅうふ)=卵を暖める親鳥の愛情

故にこれを受くるに中孚をもってす、孚とは誠信(まこと)なり、誠信ある者は必ずこれを行うに忠実に()ぐ、

62 雷山小過(らいざんしょうか)=限度を少し過ぎる

故にこれを受くるに小過をもってす、小過とは小しく過ぐるなり、物に過ぐることある者は然る後に必ずそのことで功を()す、

63 水火既済(すいかきせい)=完成された事業

故にこれを受くるに既済をもってす、(すで)に済(ととの)い成りても物は窮むべからず、窮むれば行き詰まることあらん、

64 火水未済(かすいびせい)=新たなる展開

故にこれを受くるに未済(=いまだならず)をもってして終わるなり。

 以上が「序卦伝」の全文だが、その言わんとするところは要するに「何事にも誠意を持って当たれば、多くの信頼を得られ成功する、と言って調子に乗り過ぎると、いつしか世間の風は冷たくなり、思わぬ失敗を引き起こす、しかし全てを失ったとしても、志を捨てずに日々精進すれば、再び夢は掴める」ということである。
 そして、今の社会や自分の置かれている状況がどの卦に当たるのかを探り、その長所を生かして欠点を修正する。それが易なのであって、言われてみれば当たり前のことでも、普段はつい忘れて墓穴を掘ってしまう自分の弱さが、そこかしこに見え隠れしている。だからこそ、かつての人々にも広く親しまれたのだろう。

 ところで、ここで序卦伝を紹介したのには、いささかわけがある。それは次ページで話そう。

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最終更新日:令和02年08月21日
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