危険な古代史
古事記日本書紀のトリッキーな数字の仕掛け
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第一章 第二章 第三章 第四章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章
第五章 古代天皇の多くは実は女性だった!
1、仁徳天皇に隠された秘密 2、架空の天皇を教える暗号 3、男女の別を教える暗号 4、41ピースのジグソーパズル
3、男女の別を教える暗号
乱数表(易の理論)
〇 3安寧 4懿徳、6孝安の各天皇の場合
すでにお話ししたように、序文の態度から応神天皇と仁徳天皇は女性となる。
このことから辿り、女性だと示す暗号を探す。
仁徳天皇の国風諡号の大雀は、地上を観ながら風に乗って空を飛ぶ鳥だということから、☷坤(地)の大地の上に☴巽(風)があるA列20䷓風地観と繋がっていることは第二章追補2でお話しした。
が、同時に、大を☰乾けん(天)、雀を☴巽(風)とすれば、女帝である持統天皇のA列44䷫天風姤を示していることにもなる。
䷫天風姤は、純陽の1䷀乾為天の最下の一陽⚊をおしのけて、無理矢理一陰⚋が入り込んでこの卦の主役となっている形なのだが、そんなことができるのは、とんでもない力を持った陰⚋である。
そして陽を男、陰を女とすれば、男を押しのける力がある女性、女傑、女帝という意味があるのだ。
また、数字でこの卦表現すれば☰乾(天)の一と☴巽(風)の五だが、この卦の主役の一番下の陰⚋の位置を示すならば、一と五に一を加えて一五一という三桁の数字になる。
易の卦は下から数えるのが鉄則なので、最下が一、最上が六となる。
そこで一五一だが、これを皇紀一五一年とすれば、、4懿徳天皇の即位元年である。
これは、懿徳天皇が女性だと示す暗号に他ならない。
その懿徳天皇の国風諡号、大倭日子鉏友は、第二章の4でお話ししたように、師木津日子玉手見の安寧天皇と繋がっていた。
とすると安寧天皇も女性となる。
また、懿徳という漢風諡号は孝安天皇のA列䷈風天小畜の象伝の文章「君子以懿レ文、畜レ徳」(原文)=「君子以って文を懿しくし、徳を畜むべし」(書き下し)にある文字なので、孝安天皇も懿徳天皇と同じ要素を備えていることになり、女性となる。
〇 5孝昭、10崇神、12景行、13成務の各天皇の場合
3安寧天皇、4懿徳天皇、6孝安天皇の三人の国風諡号には、共通して日子の文字がある。
したがって日子とある人物はすべて女性となる。
御真津日子訶恵志泥の5孝昭天皇、御真木入日子印恵の10崇神天皇、大帯日子淤斯呂和気の12景行天皇、若帯日子の13成務天皇である。
なお、若と大の違いは、単数と複数ということだった。
大倭帯日子の孝安天皇と大帯日子の景行天皇の位置は、国之常立神から持統天皇までを53人にするために、複数の人物をひとりにまとめた、ということである。
12景行、13成務に続く14仲哀、15神功は架空の人物、16応神、17仁徳は女性だとすでにお話ししたので、次は18履中天皇、19反正天皇に進む。
〇 履中、反正の両天皇の場合
18履中天皇の即位元年の皇紀一〇六〇年は、一は☰乾(天)で、六は☵坎(水)、国風諡号の大江之伊邪本和気の大江も、大は☰乾(天)、江は水があるところだから☵坎(水)となるので、共に6䷅天水訟を示す。
このように即位元年と国風諡号という二系統で念を押すように6䷅天水訟を示すからには、そこに意味が込められているはずである。
6䷅天水訟は3安寧天皇のA列だから、安寧天皇と共通の要素を持っていると伝えているのに他ならず、3安寧天皇は女性だったので、18履中天皇も女性ということになる。
続く19反正天皇は、第二章の追補2でお話ししたように、国風諡号の水歯別がA列䷕山火賁と繋がっているのだが、水と歯を別けるという意味合いは、寧ろ18履中天皇のA列䷔火雷噬嗑の方が強い。
賁が「飾る」という意であるのに対して、噬嗑は「噛み合わせる」という意で、まさに口の作用を意味する言葉だからだ。
とするとこの水歯別という文字列は、履中天皇と共通の要素を備えていることを示している。
と同時に、古事記の崩御時の年令が六十歳とあり、六は☵坎(水)で水歯別という名前を介してA列䷕山火賁と繋がっているのだが、
同時に六は☵坎(水)、十は☷坤(地)とすれば5孝昭天皇のA列8䷇水地比となり、孝昭は女帝なので、この反正天皇も女性ということになる。
〇 顕宗、仁賢、用明、継体の各天皇の場合
さて、少し飛んで、次は24顕宗・25仁賢の両天皇についてである。
この二人については、まずA列との関係が重要である。
第二章の追補2でお話ししたように、この二人の国風諡号、24顕宗天皇の袁祁之石巣別と25仁賢天皇の意祁は、袁と意、発音ではWOとOの違いである。
顕宗のA列27䷚山雷頤は開いた口の中が空っぽの様子。
その状態で声を出せば、お=Oという音になる。
したがって「おの形の卦」ということで、オのケ、オケ、万葉仮名で書けば意祁なのだ。
かつては、卦は専ら「け」と読まれていた。
しかし意祁は24顕宗天皇ではなく、次の25仁賢天皇の国風諡号である。
その上、25仁賢天皇のA列28䷛沢風大過は、27䷚山雷頤の裏卦(全陰陽を逆にした卦)だから、オと言わば表裏の関係の発音のヲ=WOの袁祁ヲケが相応しい。
これでは両者とA列との関係が逆なのだ。
敢えてヲの袁祁が䷚山雷頤の位置にいる理由すなわち在す理由=石巣別があるはずである。
それが古事記記載の崩御時の年令の三八歳だった。
䷚山雷頤は☶艮(山)の七と☳震(雷)の四、口の中が空っぽということから☷坤(地)の八を示す。
したがって、オ=Oを発音するときは、八は示しても三は示さない。
一方、ヲ=WOを発音するときは、まず口を窄め、それから開く。
口を窄めた形は☲離(火)で、開いた形が山雷頤である。
☲離(火)が示す数は三で、山雷頤は口の中が空っぽということから八を示す。
このように、三と八を示すためには、オではなくヲの発音でなければならず、だから意祁ではなく袁祁なのであって、これか在す理由=石巣別なのだ。
なぜこんなまどろっこしい関係になっているのか、A列との関係を検証する時点では、判然としなかったが、それはこの三八という数字が、この天皇とA列との関係を示すと同時に、
別の人物と同じ要素を共有していることを示すためだったのだ。
三八を素直に易の卦に置き換えると、三は☲離(火)、八は☷坤(地)なので、35䷢火地晋かちしんとなる。
この卦は32用明天皇のA列である。
したがって顕宗と仁賢は用明天皇と同じ要素を共有していることになるのだ。
用明天皇の国風諡号の橘之豊日を易の卦に置き換えると、豊は55䷶雷火豊のこととすれば、この卦の基本的意義は「昼過ぎて傾く太陽」といったことなのだが、同時に☲離(火)の女性の上で☳震(雷)の男性が震動している様子でもあるなので、その結果として妊娠して腹が豊かに大きくなったことを意味する。
日は☲離(火)を通じて女性という意味がある。
すなわち豊日で妊娠する女性という意味になるのだ。
したがって用明天皇は、表向き聖徳太子の父親ということだが、そんなこととは無関係に、暗号では女性だと示していることになり、同じ要素を共有している顕宗と仁賢も女性なのであって、国風諡号で顕宗と袁の字を共有する袁本杼の27継体天皇も女性となる。
なんだか、無理矢理なこじつけだ、ふざけるな、という声が聞こえてきそうですが、私もそう思いながら、それでも取り敢えずは、暗号が示すところを最後まで見極め、判断はそれからにしようと考え、解読を進めたのだ。
〇 安閑天皇と欽明天皇の場合
27継体天皇の次の28安閑天皇は、第二章追補2でお話ししたように、国風諡号の広国押建金日の広国押建を、国押建が示す卦を広義に解釈せよ、という指示とすれば、国押は☴巽(風)、建は☳震(雷)だから41䷩風雷益となり、この卦はA列31䷞沢山咸の裏卦を捩じった形なので、確かに広義に解釈した形となる。
裏返して捩じる、というのは、第二章の4でお話しした5孝昭天皇の国風諡号の訶恵志泥の「返し捩」と同じことである。
残るA列と無関係の金日は、易の卦に置き換えると、金は☰乾(天)・日は☲離(火)だから、合わせて崇神天皇のA列13䷌天火同人となり、崇神天皇は日子で女性だと示されているので、この安閑天皇も女性ということになる。
30欽明天皇は国風諡号の天国押波流岐広庭の最初の天国押の部分を、天は☰乾(天)、国押は何度も出て来たように☴巽(風)とすれば、合わせて持統天皇のA列44䷫天風姤となるので、やはり女性となる。
以上が神武から推古までの暗号が女性だと示す天皇である。
〇 女性だとする暗号がない天皇
残る神武、綏靖、垂仁、允恭、雄略、武烈、敏達、崇峻には、女性とする暗号がないので、そのまま男性ということになる。
ただし雄略と武烈は、国風諡号の大長谷若建おほはつせのわかたけと小長谷若雀をはつせのわかさざきの文字が共通しない一番上の大と小、一番下の建と雀を易の卦に置き換えると、
大は☰乾(天)、小は☷坤(地)、建は☳震(雷)、雀は☴巽(風)で、それぞれ表裏の関係にあるので、同じ人物の表と裏、すなわち同一人物ということになる。
〇 日本書紀だけの時代について
34推古天皇以降の日本書紀だけの時代の天皇については、次のようになる。
36皇極天皇と38斉明天皇は、表向きも同一人物の女性、斉明は皇極の重祚で、国風諡号は天豊財重日足姫とある。
この文字列の中には、用明天皇の橘之豊日にある豊と日の二文字があるので、これを用明と同様に「妊娠する女性」という意味に取れば、天豊財重日足姫=皇位(天財)を重ねることで皇統譜の円周が成立するように数を足らした妊娠(豊)する女性(日)である姫、という意味に読み取れる。
したがって皇極としての即位だけで、斉明としての重祚はなかったことになる。
とすると36皇極天皇が一旦退位したことで即位した37孝徳天皇も、国風諡号が天萬豊日と、用明や皇極と同様に豊と日が付くのだから女性なのかな?とも思ってしまう。
しかし天萬は易の卦に置き換えると天は☰乾(天)、萬は☷坤(地)なので、天萬で12䷋天地否、否定の意となる。
したがって豊日を否定していることになるので、この人物は男性となる。
ただしA列が40䷧雷水解で、この卦は解消という意味を持つので、何かが解消だと暗号は告げていることになる。
最も単純に考えられるのは、実在はするが即位は解消ということで、要するに即位前に薨去した人物ということである。
この付近で即位前に薨去した人物と言えば、厩戸皇子、別名豊耳聡聖徳とある聖徳太子である。
したがって孝徳天皇は、聖徳太子の真実を伝えるための暗号として設定されたのであって、聖徳太子は表向きよりも少し後の時代の人物だったのだ。
なお32用明天皇も即位元年の皇紀一二四六年が、下二桁の四六で、四は☳震(雷)・六は☵坎(水)だから、䷧雷水解となるので、同様に、実在はするが即位は解消ということになる。
これを踏まえて35舒明天皇を見る。
35舒明天皇の国風諡号は息長足日広額とある。
冒頭の息長は第二章の3でお話しした15神功皇后の息長帯比売の解釈のように䷸巽為風そんいふうとなり、この卦は上下が共に☴巽(風)の風だから、風が繰り返して吹く様子なので、繰り返すという意味になる。
とすると、額という字が付く人物を別人として繰り返して(息長)即位させることで、皇統譜の円周を成立させるために数を足らし、歴史を広げた日子である女性、という意味に解釈できる。
その額という字は34推古天皇の幼名額田部皇女を連想させる。
34推古天皇の国風諡号の豊御食炊屋比売には豊の字はあるが、日の字はない。
しかし34推古と35舒明の国風諡号を合わせると、豊と日の二文字を持つことになる。
したがって推古と舒明は同一人物の女性だと暗号は示しているのである。
天智天皇、天武天皇は共に女性とする暗号は見当たらないで男性となる。
持統天皇は言うまでもなく女性である。
以上が架空の人物、男性、女性の見分け方だが、全員をまとめると次のようになる。
灰色は架空の人物、青色は男性、赤色は女性である。
1神武、2綏靖、3安寧、4懿徳、5孝昭、6孝安、7孝霊、8孝元、9開化、10崇神、11垂仁、12景行、13成務、14仲哀、15神功、16応神、17仁徳、18履中、19反正、20允恭、21安康、22雄略、23清寧、24顕宗、25仁賢、26武烈、27継体、28安閑、29宣化、30欽明、31敏達、32用明、33崇峻、34推古、35舒明、36皇極、37孝徳、38斉明、39天智、40天武、41持統。
こうして分類してみると、さらにそれぞれの天皇に記載された要素、名前の文字、年令や即位元年の数字などから、ジグソーパズルがあっちこっち少しずつ組み上がるのと似た感じで、1、仁徳天皇に隠された秘密の最後のほうでも示したこの図のような皇統譜になるのである。
そこで次に、この図にたどり着くまでをお話しする。
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