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漢文として楽しむ論語 季氏第十六 2/4

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2(422) 孔子曰天下有道…

孔子曰( こう しの の玉わく)天下( てん かに ) (あるときは)( みち)(すなわち) 禮樂( れい がく ) 征伐( せい ばつ )( より)天子( てん し )(いず )天下( てん かに ) (なきときは)( みち)(すなわち) 禮樂( れい がく ) 征伐( せい ばつ )( より)諸侯( しょ こう )(いず )

【書き下し】孔子の曰く、天下に道有るときは、則ち礼楽征伐、天子より出ず、天下に道無きときは、則ち礼楽征伐、諸侯より出ず、

【訳】孔子が仰った。天下に道が行われているときは、文化事業から軍事まで、すべて天子が決めて命令を出す。天下に道が行われていないときは、文化事業から軍事まで、すべて諸侯が決めて命令を出す。

【解説】礼と楽は、言うなれば文化レベルを高めること。

( より)諸侯( しょ こう )(いずれば)(けだし)(せいにして ) (すくなし ) (ざること ) (うしなわ)矣、( より)大夫( だい ぶ )(いずれば)、五(せいにして ) (すくなし ) (ざること ) (うしなわ)矣、陪臣( ばい しん ) (とれば)國命( こく めいを)、三(せいにして ) (すくなし ) (ざること ) (うしなわ)矣、

【書き下し】諸侯より出れば、蓋し十世にして失わざること希なし、大夫より出れば、五世にして失わざること希なし、陪臣国命を執れば、三世にして失わざること希なし、

【訳】諸侯が命令を出すようであれば、おそらくその政権が十世続くのは稀だろう。その下の大夫が命令を出すようならば、その政権が五世続くのは稀だろう。さらに下の陪臣が国の命令について執り行うようであれば、三世続くのは稀だろう。

【解説】陪臣は大夫の家臣を云う。大夫は魯の三家の猛孫仲孫季孫、陪臣は魯の陽虎を指して云っているかのようでもある。

天下( てん かに ) (あるときは)( みち)(すなわち ) (まつりごと) ()(あら )大夫( だい ぶに )天下( てん かに ) (あるときは)( みち)(すなわち) 庶人( しょ じん ) ()(はから)

【書き下し】天下に道有るときは、則ち政りごと大夫に在らず、天下に道有るときは、則ち庶人議らず、

【訳】天下に道が行われているときは、政事に大夫は介入しない。天下に道が行われているときは、誰も政事について評議しない。

【解説】天下に道が行われていれば、政事に誤りがないから、誰もその是非を評議しなくなるということなのだが、評議してはいけないということではない。

3(423) 孔子曰祿之去公室五世矣…

孔子曰( こう しの の玉わく)祿(ろくの)(さること)公室( こう しつを)、五(せい )矣、(まつりごと ) (およぶこと)大夫( だい ぶに )、四(せい )矣、故夫(ゆえに かの )(かんの)子孫( し そん )(おとろう)矣、

【書き下し】孔子の曰く、禄の公室を去ること五世、政りごと大夫に逮ぶこと、四世、故に夫の 三桓の子孫、微う、

【訳】孔子が仰った。魯の政が衰えて賦税が君主の元に届かなくなって五世になる。政事が大夫によって行われるようになって四世になる。したがって、彼の三桓の子孫も衰える頃だ。

【解説】禄は賦役租税のこと。公室は君主の家。文公が政を失ってから、成公、襄公、昭公、定公まで五世である。大夫は三家を指し、そのうちの季氏の季武子が政事をほしいままにしてから、悼子、平子、桓子までで四世である。三家は皆、桓公の子孫なので、三桓と云う。三桓の家臣はしばしば叛き、陽虎が季桓子を捕らえた。これは先に大夫の治世が五世続くのは希れだとあるように、その衰えるべき時期だからである。

4(424) 孔子曰益者三友…

孔子曰( こう しの の玉わく)益者( えき しゃ )(ゆう )損者( そん しゃ )(ゆう )(ともとし) (ちょくを)(ともとし) (りょうを)(ともとすれば)多聞( た ぶんを)(えきす)矣、(ともとし)便辟( べん ぺきを)(ともとし)善柔( ぜん じゅうを)(ともとすれば)便佞( べん ねいを)(そんす)矣、

【書き下し】孔子の曰く、益者三友、損者三友、直を友とし、諒を友とし、多聞を友とすれば、益す、便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とすれば、損す、

【訳】孔子が仰った。益になる友が三タイプ、損になる友が三タイプ居る。淀みなく是は是、非は非と直言する人、正直で真面目な人、いろいろなことを知っている人、この三タイプの人を友とすれば、益になる。上辺だけ飾る人、不誠実な人、口先ばかりの人、この三タイプの人を友とすれば、損になる。

【解説】諒は正直で真面目なこと。便辟は上辺だけ飾ること。善柔は誠実でないこと。便佞は口先ばかりの知ったかぶり。

5(425) 孔子曰益者三樂

孔子曰( こう しの の玉わく)益者( えき しゃ )(ごう )損者( そん しゃ )(ごう )(ねがい )(せっすることを )禮樂( れい がくを)(ねがい )(いうことを )(ひとの)(ぜんを)(ねがえば ) (おおからんことを )賢友( けん ゆう )(えきす)矣、(ねがい)驕樂(きょう らくを)(ねがい)佚遊( いつ ゆうを)(ねがえぱ)宴樂( えん らくを)(そんす)矣、

【書き下し】孔子の曰く、益者三楽、損者三楽、礼楽を節することを楽い、人の善を道ことを楽い、賢友多からんことを楽えば、益す、驕楽を楽い、佚遊を楽い、宴楽を楽えば、損す、

【訳】孔子が仰った。好み願うと益になることが三つ、好み願うと損になることが三つある。礼と音楽をほどほどにすることを好み願い、人の善を言うことを好み願い、賢い友が多いことを好み願えば、益になる。自分勝手に楽しむことを好み願い、気ままに遊ぶことを好み願い、酒食の宴に耽ることを好み願えば、損になる。

【解説】ここでの楽は、最後の宴楽を除いて「好み願う」という意で使われていて、このときの音読みは「ごう」となる。節するとは節度を持つということ。何事にも節度がある。コップに水を入れて運ぶとき、満杯にすればこぼれるし、少なすぎたら運ぶ回数が増えて効率が悪いから、こぼれない程度の七〜八分目くらいにするのが丁度よい。礼や音楽もその節度を保つことが大事なのだ。

6(426) 孔子曰侍於君子有三愆…

孔子曰( こう しの の玉わく)(じするに)君子( くん しに )(あり )三愆(みっつの あやまち)(こと ) (いまだ/ずして )(およば )(これに)(いう )(いう )之躁(これを そうと)(こと ) (およんで )(これに)(ざれば)(いわ )(いう )之隠(これを いんと)(いまだ/ずして)()顔色( がん しょくを)(いう )(いう )之瞽(これを ごと )

【書き下し】孔子の曰く、君子に侍するに三つの愆ち有り、言、未だ之に及ばずして言う、之を躁と謂う、言、之に及んで言わざれば、之を隠と謂う、未だ顔色を見ずして言う、之を瞽と謂う、

【訳】先生が仰った。君子の側に侍って何か言うとき、誤るところが三つある。未だ言うべきではないことを勝手に言うこと、これを躁という。言うべきときに言わないこと、これを隠という。君子の顔色を見ずに言うこと、これを瞽という。

【解説】躁とは卒爾として言い出すこと。瞽は盲目のこと。

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最終更新日:令和05年01月28日 学易有丘会
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