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漢文として楽しむ論語 先進第十一 2/4

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11(264) 季路問事鬼神…

季路(きろ) (とう )(つかえまつらんことを)鬼神( き しんに)

【書き下し】季路、鬼神に事えまつらんことを問う、

【訳】季路が鬼神の祭祀に仕え奉ることを質問した。

【解説】季路は姓は仲、名は由、字は子路。

子曰( しの の玉わく)(いまだ/ず )(あたわ )(つかえまつること )(ひとに)(いずくんぞ ) (よく ) (つかえん )(きに )(いわく)(あえて) ( とう)(しを )(の玉わく)(いまだ/ず )(しら )(せいを)(いずくんぞ ) (しらん )(しを )

【書き下し】子の曰く、未だ人に事えまつること能わず、焉んぞ能く鬼に事えん、曰く、敢えて死を問う、曰く、未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん、

【訳】先生が仰った。人に仕え奉ることもままならないのに、どうしてきちんと鬼神に仕え奉ることができようか。また季路が言った。敢えて死について質問します。先生が仰った。未だ生きるということがよくわからないのに、死がわかるわけがない。

【解説】鬼神は幽暗すなわちよくわからない存在、人の死、死後の世界もよくわからない。孔子はそういったことについて、断定的なことは避け、極力わからないとしている。学者としては当然のことだが、神についてや、死や死後の世界について断定的なことを云う宗教とは真逆であることに注目したいところだ。

12(265) 閔子侍側…

閔子( びん し ) (はべり )(かたわらに)ァァ如( ぎん ぎん じょたり)也、子路(しろ) 行行如( こう こう じょたり)也、冉有( ぜん ゆう ) 子貢( し こう ) 侃侃如( かん かん じょたり)也、子樂( し たのしめり)(ごときは )(ゆうが)()()其死( その しを )(しかり)

【書き下し】閔子側に侍り、ァァ如たり、子路、行行如たり、冉有、子貢、侃侃如たり、子楽しめり、由が若きは其の死を得ず、然り、

【訳】閔子が孔子の側にいるときは、穏やかな様子だった。子路は剛強な様子だった。冉有と子貢は強直な様子だった。先生は彼等に教え、彼等が成長することを楽しみにしつつも、由=子路のような者は、天寿を全うするのではなく、何かの事件に巻き込まれて死ぬのかもしれない、という予感があった。

【解説】侍とは尊者の側にいること。ァァは和やか、穏やかな様子。行行は剛強な様子。侃侃は強直な様子。子路は予感どおり、衛の太子の反乱の際に横死した。

13(266) 魯人爲長府…

魯人( ろの ひと ) (つくる)長府(ちょう ふを )閔子騫曰( びん し けんの いわく)(よらば)舊貫(きゅう かんに)如之何( いかん )何必改作(なんぞ かならずしも かい さくせん)子曰( しの の玉わく)夫人( かの ひと ) ()(ものいわ)言必(いえば かならず) ( あり)(あたること)

【書き下し】魯人長府を為る、閔子騫の曰く、旧貫に仍らば如之何、何ぞ必ずしも改作せん、子の曰く、夫人もの言わず、言えば必ず中ること有り、

【訳】魯が藏を改築しようとした。閔子騫が言った。古いままで何の問題があるのだろうか。改築する必要性はないと思うが。先生が仰った。彼は普段あまりものを言わないが、言うときは必ず物事の核心を突く。

【解説】魯人は魯の政を執る者を指す。長府は藏のこと、貨財を納めておくところ。旧貫とは古いこと。およそ政をするには、もとよりあるものを使い、なるべく改めないほうがよい。改めるには、民を労し財を費やすからだ。やむを得ない場合以外は、古いまま大切に使い続けるほうがよいのだ。夫人は閔子騫を指す。彼は口数少なく妄りに発言はしないのだが、言うときは理に叶ったことをズバリ言う。これは彼が有徳の者だからこそのこと。

14(267) 子曰由之瑟…

子曰( しの の玉わく)(ゆうが)(しつ )奚爲(なんすれぞ  ) (おいてす ) (きゅうが)(もんに)門人( もん じん )()(けいせ )子路( し ろを )子曰( しの の玉わく)(ゆうは)(のぼれり )(どうに)矣、(いまだ/ず )(いら )(しつに)也、

【書き下し】子の曰く、由が瑟、奚れぞ、丘が門に於いてする、門人子路を敬せず、子の曰く、由は堂に升れり、未だ室に入らず、

【訳】先生が仰った。由が瑟を弾いているが、なんで私の家に似つかわしくないそんな荒々しい曲を弾くのか。やがて弟子たちはそんな子路を尊敬しなくなった。そこで先生が仰った。由は、例えばすでに堂にのぼっているが、まだ室に入っていないだけだ。

【解説】瑟は琴の一種。由=子路は気質剛勇にして和する心に欠けているので、瑟を弾くときは、仁の道には似つかわしくない荒々しい曲を好む。それを孔子が指摘したことにより、やがて弟子たちは由を尊敬しなくなった。そこで孔子は、由はそれでもかなり勉強していて、あと少しで奥義に到達するところだ。由よりも学問が浅いのに尊敬しないのは、いかがなものか、といった意。

15(268) 子貢問師與商也孰賢…

子貢問( し こう とわく)(しと ) ()(しょう)孰賢(たれか まされる)子曰( しの の玉わく)(しは )(すぎたり)(しょうは)()(およばず)(いわく)(しかるときは ) (すなわち ) (しは ) 愈與(まされるか  )子曰( しの の玉わく)(すぎたるは ) (なお/ごとし )(ざるが )(およば)

【書き下し】子貢問わく、師と商と孰か賢れる、子の曰く、師は過ぎたり、商は及ばず、曰く、然るときは則ち師は愈れるか、子の曰く、過ぎたるは猶及ばざるがごとし、

【訳】子貢が質問した。師と商とどちらが賢いのですか。先生が仰った。師は行動力旺盛でついやり過ぎる、商は慎重で篤く信じ守るばかりで、やるべきことに及ばない。子貢が言った。とすると師の方が優るのですか。先生が仰った。過ぎたるはなお及ばざるが如しだ。

【解説】師は孔子の門人の子張の名、商は同じく子夏の名。

16(269) 季氏富於周公…

季氏(きし)(とめり)周公(しゅう こうよりも)而求(しかるを きゅうは)(ために)(これが)聚斂(しゅう しんして)、而()()(えきす) (これを)子曰( しの の玉わく)(あらざるなり)吾徒( わが とに )也、小子(しょう し ) (ならして )(つづみを)(せめんこと)(これを) (かなり)也、

【書き下し】季氏、周公よりも富めり、而るを求は、之が為に聚斂して之を附益す、子の曰く、吾が徒に非ざるなり、小子鼓を鳴らして之を攻めんこと可なり、

【訳】諸侯に過ぎない季氏は、周公よりも富んでいる。それでも求は、税をきびしくして季家の富が益々増えるようにした。先生が仰った。最早冉有は私の弟子ではない。弟子たちよ、正々堂々と鼓を鳴らして彼を攻めるのだ。

【解説】周公は成王の叔父。求は冉有のことで、季氏に仕官して宰臣となっていた。小子は弟子のこと。鼓を鳴らすのは正々堂々と攻めること。密かに攻めるのではなく、冉有の罪を諸人に明らかにして、彼の改心を促すために攻めるのだ。

17(270) 柴也愚…

(さいは)(ぐなり)(しんは)(ろなり)(しは )(へきなり)(ゆうは)(がんなり)

【書き下し】柴は愚なり、参は魯なり、師は辟なり、由は喭なり、

【訳】柴は馬鹿正直だ。参はのろまだ。師は見栄っ張りだ。由はがさつだ。

【解説】ここでは孔子の弟子の中の四人について、その才質を論評する。柴は、姓は高、名は柴、字は子羔。愚は、智が足りず時流の変化がわからない者、馬鹿正直。参は曽子の名。魯は愚よりはマシで時流の変化はわかるがなかなか対応できない者、のろま。師は子張の名。辟は、外の容儀にはよくこなれているが、内の誠実が少ない者、見栄っ張り。由は子路の名。喭は粗俗で自分のやりたいようにやってしまう者、がさつ。

18(271) 子曰回也其庶乎…

子曰( しの の玉わく)(かいは)其庶(それ ちかいかな)乎、屢空(しばしば むなし)(しは ) (ずして)(うけ )(めいを)、而貨殖( か しょくす)焉、(おもんばかるときは ) (すなわち ) 屢中(しばしば あたる)

【書き下し】子の曰く、回は其れ庶いかな、屢しば空し、賜は命を受けずして貨殖す、億んばかるときは則ち屢しば中る、

【訳】先生が仰った。回=顔淵は目指す道に近い。しばしば貧乏して蓄えが底をついているが、そんな暮らしに不満を持たず、富を求めようとすることもない。賜=子貢は天命を受けずに、知恵を働かせて財貨を稼いでいる。本来ならば天命に安んじ、顔淵のように貧しくても道に励むべきだが、子貢は才識が明るかったせいか天命に安んじなくても、心に思い謀ることは正しきを得ていて、しばしば当たった。

【解説】回は顔淵のこと。庶いは、道に近いこと。空しは貧乏にして蓄えがないこと。賜は子貢のこと。命は天命。人の貧富は、本来的には天が命じるところである。子貢の才識は、財貨を稼ぐことにも発揮されたということ。

19(272) 子張問善人之道…

子張( し ちょう) ( とう)善人( ぜん にんの)(みちを)子曰( しの の玉わく)()(ふま )(あとを)(また ) ()(いら )(しつに)

【書き下し】子張、善人の道を問う、子の曰く、迹を踐まず、亦、室に入らず、

【訳】子張が善人とはどういう人なのかを質問した。先生が仰った。善人は勉強していないので、古人の足跡を知らないし、聖人の考えも知らない。深い考えがあるわけではなく、単に悪いことをしないだけ。

【解説】善人とは、その性質は清らかだが、未だ学んでいない者のこと。室は聖人の居場所。聖人の考えを喩えて室と云ったのだ。

20(273) 子曰論篤是與…

子曰( しの の玉わく)論篤(ろん あつきままに) 是與( これ くみせば)君子者( くん  し なりしか)乎、色莊者(しょく そう ならんか)乎、

【書き下し】子の曰く、論篤きままに是れ与せば、君子なりしか、色壮ならんか、

【訳】先生が仰った。その言論が篤実なのは君子らしくて賛同できるが、これだけでは本当の君子なのか、表面上を装っているだけなのか、判断がつかない。

【解説】与するは賛同するといった意。色荘者とは、外面は荘厳に見えるが、内実はわからない者。

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最終更新日:令和02年10月21日 学易有丘会
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